「サンライズ」って、スタン・ハンセンのテーマ曲?

違います。

「ウィ~~~ッ!」ではありません。

「ウィ」はフランス語では肯定の意味なのに「ではありません」て紛らわしいね。

・・・情緒だいじょうぶか!


「サンライズ」は、チケットがブラチナム・ペーパーとして知られる寝台列車のことであります。

「サンライズ」の名がつく列車は「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」があり、この2つは併結して走っています。

今回狙っているのは「瀬戸」の方です。


中でも一番人気のある個室、1車両に4室しかなく、中でも禁煙は2室しかない「サンライズツイン」。

このチケットを人にプレゼントせんがために奮闘したの記であります。


以前はチケットのとりにくい列車がいくつかありました。

カシオペア、北斗星、ムーンライトながら・・・。

廃止前の「あけぼの」なんかも人気がありました。

これらのチケットを知恵をめぐらしておさえる・・・戦いの記録でした。

がんばってやっとのことでおさえた大阪→札幌の「トワイライトエクスプレス」が当日台風で運休になるという悲劇も経験しました。

そのときは札幌→東京の飛行機代をムダにしました。

(東京↔️大阪をとんぼがえりした)


それらの列車はすべて廃止となり、いまやチケットのとりにくい列車は「サンライズ」のみといえます。


さて、列車の券は乗車1ヶ月前の午前10時から発売されます。

かつては早朝に「みどりの窓口」に行って申込んでおけば、10時に再度訪れれば良いというサービスや、10時には本人がその場にいなくても駅員さんが券をとる操作をしてくれ、本人は所定の時間までに結果を聞きに再度訪れる(とれていれば購入する)、というようなサービスがありました。

そのために始発に乗ったことが何度もあります。

冬なんて寒いうえに真っ暗でした。


しかしいまはそういうサービスはないようです。

また、「みどりの窓口」自体もどんどん減っています。


人気の列車の発売時刻には全国から購入希望が殺到するわけで、ここで券がとれるかとれないかは機械を操作する駅員さんの腕次第、というような都市伝説?もありました。

ですので、10時に駅員さんがものすごいスピードで機械を操作し、結果として券が取れたときは、駅員さんに大感謝だったのです。


今回は、

早朝受付はないので、発売開始時刻10時の30分前くらいに、家から最も近い「みどりの窓口」に行きました。

ここは大きな駅なので競争率が高いと思い、以前は敬遠していた場所です。

いまは近隣ではここにしか「みどりの窓口」がありません。


行ってみると、私の前に待っている人はいませんでした。

誤算だったのがみどりの窓口の営業時間が10時からと表示されていて、シャッターがしまっていたのです。

サンライズは10時の発売開始と同時に機械を操作してはじめて取れるか取れないか、なのです。

10時にがらがらとシャッターがあいて、そこから駅員さんとコミュニケーションして、機械を操作してもらっていては絶対に取れません。

これは終わったな、と思いました。


とりあえず並んでいると、そのうち私の後ろにも並ぶ人が現れ、やがて営業開始時には10人ほどになりました。


待っていると、9:55くらいになってシャッターが開き、若い駅員さんが現れました。

そして我々を建物内に招き入れてくれ、先頭の私の申込用紙を受け取ったのです。

つまり、10時ちょうどに機械に打ち込むことが可能ということです!


えらいわ○○駅!

巷には表示された開店時刻にも開かない店もあるのに。

フライング気味に開けるとは見上げたものです。


しかし、駅員さんの様子を見ていると以前とちがう。

以前は事前になんだかカチャカチャ操作して、10時きっかりに(それこそ時計を見ながら)ボタンを押す、みたいな感じでした。

しかし今回はなんだかやんわり少しだけ操作して終わり。

どうせ取れないからやる気ないのかなぁ、と思いました。


そして、静かに10時をむかえました。

・・・数秒後、駅員さん

「取れました」と笑顔で。

取れたのです。

しかも第1希望のサンライズツインを。


どうやら、機械も進歩していて以前のようにカチャカチャ操作しないようです。


この日発売の列車は金曜の夜発で、週の中でも最も人気があるため、この日は予行演習くらいの感覚でした。

それが取れてしまってビックリです。


駅員さんには感謝です。

○○駅の駅員さん、ありがとう!