冷戦がもたらした二人の別れ・・・
戦争が原因で運命を翻弄され引き裂かれた男女を描いた映画は多く有りますが、これは表現、アプローチの仕方が何か違います。
国の情勢により運命を翻弄され、別れたり、再会したり、そして哀しい結末へ・・・
モノクロ映像がこれまた男女それぞれの心の寂しさを映しているような、そんな感覚も色々な場面で感じました。
しかしラストは話としては悲壮感を感じる内容ですが、絶妙な「間」と台詞とカメラアングルがそれらの悲壮感を吹っ飛ばしてしまうような、これでよかったんかな・・・とさえ思わせてしまうのが、僕にとってはこの映画の最大のマジックです。
哀しい結末なのに清々しさに似た気持ちでエンドロールの音楽を聴きました。このような感覚は初めてかも。
劇中の舞台でのポーランドの音楽は、自分にとっては馴染みのある音楽ではないけれど圧巻で、このシーンだけでも映画館で観られてよかったなぁと思いました。
今回は伏見ミリオン座が移転リニューアルオープンされて初めて行きました。
外観は立派になったけどそのまま引っ越してきたような感じで、ほっとしたような。
なんかミニシアターがリニューアルを機に立派になりましたーってゆうのは抵抗がありまして。。
シネコン上映の作品とは一線を画しているままの雰囲気と内容にも満足です。
それでいてWEB予約が出来るようになったのも嬉しいです。
しかし、その一方で、チケット買って、番号札を貰って、時間になったら劇場入口に集まって、番号順に呼ばれて、好きな席に行って・・・という旧システムも今となっては懐かしくて、そのままでもいいんかなとも思います。
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