顔のボリューム治療を検討する際、多くの方が必ずと言っていいほど悩むのが
「脂肪注入とフィラー、どちらが良いのか」という問題です。
この質問に対して、実は明確な正解は存在しません。
なぜなら、脂肪注入とフィラーは似ているように見えて、作用の仕方も適した状況もまったく異なる治療だからです。

実際のカウンセリングでは、持続期間や流行だけを基準に選んでしまい、
仕上がりのイメージと結果にズレが生じるケースも少なくありません。
そのため重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく
「今の顔の状態にどちらが合っているか」を整理することです。

脂肪注入とフィラーの本質的な違い

この2つの治療の最大の違いは、「組織の性質」にあります。
フィラーは、すでに形状が決まっている物質を必要な位置に正確に配置し、
ピンポイントでボリュームを作る治療です。
一方、脂肪注入はご自身の脂肪を用いて、顔の組織そのものを回復させる治療といえます。

そのため、同じ“ボリューム治療”に分類されるものの、
仕上がりの質感や時間経過による変化は大きく異なります。
フィラーは即効性があり、デザイン性の高い調整が可能です。
脂肪注入は定着までに時間が必要ですが、安定後は周囲組織となじみやすく、
より自然な質感につながることが多いのが特徴です。

持続性だけで選ぶべきではない理由

持続期間はよく比較されるポイントですが、ここにも注意が必要です。
フィラーは時間の経過とともに体内で吸収されていく性質があります。
一方、脂肪注入は生着した脂肪が残るため、長期的なボリューム維持が期待できます。

ただし、「注入した脂肪がすべて残る」というわけではありません。
脂肪注入は生着した分だけが結果として残る治療であり、
生着環境や個人差によって定着率は変わります。
そのため、持続性だけを理由に脂肪注入を選択するのは適切とは言えません。

自然さの感じ方は目的によって異なる

自然さの基準は、人によっても目的によっても異なります。
フィラーは輪郭や位置を明確にコントロールできるため、
「ここを少しだけ強調したい」「形を整えたい」といった目的に向いています。

一方、脂肪注入は周囲組織と一体化しながらボリュームが形成されるため、
顔全体の流れをなめらかに整えたい場合に適していることが多くなります。
特に、広範囲のくぼみや全体的なボリューム低下を扱う場合には、
脂肪注入の方が自然に感じられるケースも少なくありません。

適した部位による選択の違い

どの部位に行うかも、重要な判断基準です。
目の下、前頬、中顔面などは皮膚の厚みや表情の動きが結果に影響しやすい部位です。
小さなポイントを精密に整えたい場合はフィラーが有効なことがありますし、
広い面積の立体感回復や顔全体のバランス調整が必要な場合は脂肪注入が適することもあります。

この違いを考慮せず、単に「ボリュームを足す」という感覚で選んでしまうと、
仕上がりが不自然に感じられる原因になります。

判断の軸は「治療」ではなく「顔の状態」

カウンセリングで最も重要なのは、治療法の比較ではありません。
なぜボリュームが不足して見えるのか
それが一時的な凹みなのか、構造的な支えの低下なのかを見極めることです。

同じ部位でも、年齢、皮膚の状態、既存ボリュームの分布によって
適した治療は変わります。
そのため、フィラーと脂肪注入を組み合わせたり、
段階的にアプローチするケースも珍しくありません。

韓国イルゴンゴン美容外科の考え方

韓国イルゴンゴン美容外科では、脂肪注入とフィラーを
対立する選択肢としては捉えていません。
それぞれの特性と適応を整理し、
顔の状態と目指す変化に応じた判断基準を重視しています。

大切なのは「どちらが良いか」ではなく、
「今の顔にどちらが合っているか」です。
この基準が明確になるほど、治療後の満足度も高くなる傾向があります。

脂肪注入とフィラーの選択は、
持続性・自然さ・適応部位を総合的に考えて判断する必要があります。
短期的な変化を求めるのか、長期的なボリューム回復を重視するのかによって、
適した選択は変わります。

この2つは互いに置き換えるものではなく、
目的に応じて使い分けるための治療手段です。
十分なカウンセリングを通じて、ご自身の顔に合った基準を持つことが、
後悔のない選択につながります。

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