今回はラウンドハウス(KATO)205系3100番台(2WAYシート搭載車)です。

 

中古購入なのでパッケージはありませんが、他ラウンドハウス製品同様赤いパッケージにクリアケースに車両が入っております。

 

↓過去記事

 

 

 

 

商品情報

・品番:10-916

・1号車:クハ204-3103

   2号車:モハ204-3103(M)

   3号車:モハ205-3103

   4号車:クハ205-3103の4両セット

・車番印刷済み(モデルは仙台電車区宮城の派出所の仙センM3編成)

・ライトユニット搭載

・ユーザー取り付けパーツ、ステッカーが付属。

・1箱14300円

・2005年10月発売

 

実車情報

JR路線で東北地方唯一の直流電化区間、仙石線で活躍する車両です。

仙石線に投入された205系のうち、センM2~5、8の5編成がロングシートとクロスシートに転換できる2WAYシート(2025年現在はロングシート固定)化改造が施され、車体の帯色・ラッピングも1両ごとに赤、オレンジ、紫、緑の4色をベースとしたものに変更されました。

 

レビュー

〇1号車 仙台・あおば通寄り先頭車 クハ204-3103

クハ204-3103

仙台・あおば通寄り先頭車のクハ204-3103です。

サハ205形から改造された先頭車で、山手線または埼京線のサハ205形をベースに改造された車両です。

ほかの205系先頭化改造車と同じく窓が大きい非貫通型の先頭車になります。種車によってドア窓の大きさが異なる車両です。

 

 

正面

JRロゴ、編成番号(M03)は印刷済み。行先表示機と前照灯・尾灯はそれぞれ点灯します。窓の大きい非貫通型でライト類は運転台上の表示機脇に設置され、窓下は緑と黄緑色の帯を巻いています。

窓ガラスは上部から青いグラデーション塗装が施され、遮光フィルムが再現されています。

窓の大きい運転台の車両には遮光フィルムは必須ですよね。

 

 

側面

車番、JRロゴ、号車表記、半自動ドアボタン、他表記類は細かく印刷されています。

山手線から改造した車両は小窓、埼京線から改造した車両は大窓のドア窓になります。

 

 

表記類

半自動ボタンはベース部分とボタン部分が色分けされて細かく印刷されています。ドア枠や乗務員扉はメッキ調の銀色で塗装されており、運転台を設置した部分にあった側面方向幕は撤去され外側からステンレス板で蓋をされた部分は製品でも再現されています。

杜の都 仙台をイメージした緑色ベースのカラーリングとなり、ドア横にはケヤキのイラストが描かれたラッピングが施されています。

 

 

妻面

妻面は仙石線(あおば通~東塩釜間)で運用される保安装置・ATACSで使用するアンテナ用の配管がモールドで表現されています。

ここで90年代より長期間の研究・開発が行われたATACSは埼京線の池袋~大宮間に導入され、2036年までに首都圏全域のJR路線に導入される予定となっています。

 

 

屋根

信号炎管、無線アンテナ、クーラーは別パーツになっています。運転台側はベンチレーター撤去部の蓋がモールド表現され、妻面側にはATACS用のアンテナを取り付け、配管がモールドで表現されています。

 

 

ATACSアンテナ

四角い土台の無線アンテナが2基増設されています。

 

 

ベンチレーター撤去部

運転台直上のベンチレーターは運転台設置時に不要になるため撤去され、四角い蓋が取り付けられました。

 

〇2号車  モハ204-3103(M)

モハ204-3103

2号車のモハ204-3103です。

モハ205とユニットを組むM'車でモハ205とともに全車山手線の車両から改造されました。SIV・CPなどの補器類を搭載した車両ですが、製品では金型が流用されているためSIVではなくMGが設置されている床下機器が流用されています。

製品では動力車に設定されています。

 

妻面(仙台・あおば通寄り)

向かって左側に昇降用ステップとドア点検蓋が、右下には製造銘版がモールド表現されています。

 

 

側面

先述の通り床下機器はSIVではなくMGが成型されたものが流用されています。ここは他の製品と同様です。

塩釜港をイメージした紫ベースの帯、ラッピングが施されています。濃淡2色の紫色の帯が入ります。

 

ラッピング

ドア横には塩釜港で水揚げされるお魚がデザインされたラッピングが施されています。

 

 

妻面(石巻寄り)

石巻寄りはステップ・銘版なしとなります。

 

 

屋根

クーラーは別パーツになります。

 

○3号車 モハ205-3114

モハ205-3103

3号車のモハ205-3103です。モハ204とユニットを組むM車です。

 

 

妻面(仙台・あおば通寄り)

仙台・あおば通寄りは既存パンタ側となり、向かって左側に昇降ステップとドア点検蓋、右側に銘版、貫通扉両脇にパンタグラフ用の配管がモールド表現されています。

 

 

側面

床下機器は断流器や主制御器などの走行用主回路装置が取り付けられています。

モハ204同様両車端のドア左側には主電動機冷却用のルーバーがモールド表現されています。

松島の朝日と夕日をイメージしたオレンジ色の帯、ラッピングが施されています。

 

ラッピング

松島海岸をイメージしたデザインラッピングが施されています。

 

 

妻面(石巻寄り)

石巻寄り妻面です。

 

 

屋根

仙台・あおば通寄りはシングルアーム式パンタグラフ取り付けられています。

 

○4号車 石巻寄り先頭車 クハ205-3103

クハ205-3103

石巻寄り先頭車のクハ205-3103です。山手線の車両から改造されたためドアは小窓になります。

 

 

正面

正面はクハ204-3103と同じ。

 

 

側面

連結面側に新たに洋式トイレが設置され、窓はステンレスの板で蓋がされました。

製品でも蓋がされた状態で新規金型で成形されています。

 

 

トイレ設置部の窓塞ぎ板、ドア横ラッピング

ステンレスは材質的に加工が難しい素材のため、このような蓋を取り付けることがほとんどです。

石巻市の花 ツツジをイメージした赤ベースのラッピングが施され、ドア横には石巻をイメージしたラッピングが施されています。

 

 

屋根

連結面側のベンチレーターはトイレ設置の際に撤去されました。

 

 

1編成導入

仙石線コレクションとして追加。通常色は再販されましたがラウンドハウス製の2WAYは再生産されないので入手が難しかったですね。

鉄コレでも出ると思って今いたが、意外と製品化されず現在に至ります。

205系先頭車改造シリーズも残すは1200番台。鉄コレかKATOか。探していきましょう。