今回はKATOの東急5050系4000番台〈Shibuya Hikarie号〉リニューアル品です。
パッケージ
2016年に発売され、近年の改造で先頭車のアンテナ増設、4号車のIRアンテナを撤去したモデルになり2024年に再販売されました。
商品情報
・品番:10-1997(特別企画品)
1号車:クハ4110
2号車:デハ4210
3号車:デハ4310(M)
4号車:サハ4410
5号車:サハ4510
6号車:デハ4610
7号車:サハ4710
8号車:デハ4810
9号車:デハ4910
10号車:クハ4010
・車番印刷済み
・ライトユニット搭載
・ステッカーが付属
・1箱35200円
・2024年7月
実車情報
東横線に投入された5050系のうち、10両編成として落成・組み換えを行った車両を4000番台として運用されています。
4110Fは渋谷ヒカリエ開業1周年記念特別車、〈Shibuya Hikarie号〉として専用ラッピングが施され運用されています。
外装だけでなく、内装も他の車両と異なるものが採用され、いす、内装版、手すり、袖仕切りなどデザインや形状が変更されています。
レビュー
〇1号車 渋谷寄り先頭車 クハ4110
クハ4110
渋谷寄り先頭車です。
車両顔面のFRP、屋根を黄色ベースにし、側面のラッピングをスピード感を感じさせる斜めのライン、矢印を使ったものにされている車両です。
正面
FRP,大都周りは黄色枠になります。HMは当初はもっと高い位置にありましたが、近年は写真のように取り付け位置が下げられました。
車番は路線ステッカーがなく、黄色い車番のみの専用デザインとなります。
運行番号(63K)、種別(特急)、行先表示(元町・中華街)は印刷済み。交換用パーツとステッカーを使うことで変更可能です。
KATO製品は車掌台、運転台キセパーツが見えるように作られ、銀色のはしごも窓から見えるようになっているのがGOODです。
側面
窓上の帯は黄色→白色になるグラデーション帯。
運転台側に渋谷の建物が描かれたラッピングがあり灰色、車体下部の赤帯が運転台側が斜めにカットされたスピード感あふれるデザインとなっています。
妻面
妻面は貫通扉ありで銘版モールドで表現されています。
カプラーはボディマウント式の密連型フック付きKATOカプラーが採用されています。
屋根
屋根は黄色ベースになります。
運転台側からSRアンテナ、増設されたデジタル無線用のアンテナが2本取り付けられています。
今製品では前面板と屋根パーツが新規部品となっています。
増設アンテナ部
増設されたアンテナも土台部が追加されました。
〇2号車 デハ4210
デハ4210
2号車のデハ4210です。。
デハ4310とユニットを組む中間電動車でSIVを搭載したM2車になります。
8号車のデハ4810と同じ仕様になります。
妻面(渋谷寄り)
渋谷寄り妻面は昇降ステップ、雨どい配管、機器箱が成型されています。貫通幌パーツは別パーツで取り付け済みとなります。
側面
表記類は印刷済み。クハ4110と連結する方はラッピングなし、デハ4310と連結する方はラッピングありとなっていて、隣の車両と対になるデザインとなります。
横浜寄りには車いす・ベビーカーステッカーが印刷されています。
妻面(横浜寄り)
横浜寄り妻面は貫通扉なし、銘版ありとなります。
屋根
屋根は黄色一色。銀色のクーラーが目立ちます。
○3号車 デハ4310(M)
デハ4310
3号車のデハ4310です。デハ4210とユニットを組むパンタ付き中間電動車(M1車)です。
製品では動力ユニットが取り付けられており、スロットレスモーターが搭載されています。
ボディはデハ4910と同仕様となります。
妻面(渋谷寄り)
渋谷寄り妻面はパンタ配管が両脇に入ります。車両間にあるジャンパ栓に雨水がかからないように雨どい配管の末端の向きが変えられていますね。
側面
床下機器はVVVFインバーター装置、断流器などの主回路装置が取り付けられています。
妻面(横浜寄り)
横浜寄りにもヒューズ箱が取り付けられているため、パンタ用の配管が妻面にも回ります。
屋根
ヒューズ箱は渋谷寄りに2個、横浜寄りに1個取り付けられています。パンタグラフはPS33形で避雷器がパンタ脇についているタイプが取り付けられています。
パンタ部
ヒューズ箱はちょっと暗めなので少し明るいグレーで塗ってあげるといい感じかもしれません。
○4号車 サハ4410
サハ4410
4号車のサハ4410です。デジタル無線工事が施工され、地下鉄線内でもSRが使用されるようになり、IR(誘導無線)が使用されなくなったため4号車に搭載れていた機器は撤去されました。
製品でも近年のリニューアル品から4号車妻面のIRアンテナが撤去された姿で製品化されました。ボディはM2・T車と同じものが使用されています。
妻面(渋谷寄り)
両側の雨どいの外側に四角い柱状のアンテナが2本設置されていましたが、デジタル無線使用開始に伴いIRが使用停止になったため撤去されました。
側面
床下機器はCP、タンク類が取り付けられています。非常用はしごは黒一色に塗装されているので、白く塗ってあげると実車に近づいていいかもしれませんね。
既存製品に流用であるため、元タンク横に誘導無線装置の箱が残ってしまっているのがちょっと残念なところ。
妻面(横浜寄り)
横浜寄りも同様にIRアンテナが撤去されました。
○5号車 サハ4510
サハ4510
5号車のサハ4510です。CP類を搭載するT車になります。
側面
床下機器はサハ4410と異なり、元タンクとブレーキ制御装置の位置が内よりになっています。
ASSY買ってきてサハ4410に振ろうと考えましたがそうはいきませんでしたね。
○6号車 デハ4610
デハ4610
パンタグラフを搭載した中間電動車になり、ユニットを組まない単独電動車(M車)となります。
田園都市線の5000系投入時にMT比を5M5Tにするために登場し、4000形でも登場(一部は5000系から転用)、後に6000系、5050系、5080系、3000系の増結時に毎回登場する車両となりました。
妻面(渋谷寄り)
渋谷寄りにのみパンタグラフを設置しているため、配管は渋谷寄り妻面に回ります。
デハ4310、4910とまた違った引き回し方となります。
側面
ユニットを組む車両と異なり単独M車となったため、VVVF装置のパワーユニットとFLが1つなくなり、断流器箱も小型になったためすっきりした配置となります。
パンタグラフは渋谷寄りに1基搭載され、ヒューズ箱は2個取り付けられています。
○7号車 サハ4710
サハ4710
7号車のサハ4710です。4000形は5050系の10両版で、5050系の5・6号車間にデハ4600形とサハ4700形を組み込むことで10両化されています。ヒカリエ号ではありませんが、一時期この2両を抜いて8両で運用されていたこともありました。
Qシート編成は5050系の3・4号車の間に2両組み込まれたため、また編成構成が変わるというややこしいものになっています。
○8号車 デハ4810
デハ4810
デハ4910とユニットを組む中間電動車です。
○9号車 デハ4910
デハ4910
デハ4810とユニットを組む中間電動車です。
側面
弱冷房車に設定されたため、片側4か所ずつ弱冷房車表記が印刷済みとなって今うs。
渋谷寄りに車いす・ベビーカーステッカーが印刷済みとなります。
○10号車 クハ4010
クハ4010
横浜寄り先頭車のクハ4010です。
正面
スカートの向かって左側に中間連結器収納箱が取り付けられているため、スカートにも蓋と掛け金がモールド表現されています。細かいですね。
側面
ATCや共通機器箱、はしごなどが取り付けられています。
1編成導入
前回品は買うことができず、長らく探しておりましたがRN版として登場するということで即予約して購入しました。
なんとかサハ4410の誘導無線機箱を撤去してあげたいですね。
ラッピングもきれいでとてもよく、付属のステッカーで行先類は変更可能なので