今回はGMの東武30000系です。伊勢崎線所属・半蔵門線直通時代の旧製品になります。

 

パッケージ(基本6両セット)

パッケージ(増結4用セットMあり)

半蔵門線乗り入れ用に製造された30000系。6両と4両編成が製造され、直通運転時は連結して10両編成で乗り入れる車両でした。

GMから基本6両セット、増結4両セット(Mあり)、増結4両セット(Mなし)の3種類が発売されました。ロゴは旧ロゴのものです。

 

商品情報(基本6両セット)

・品番:4086

・10号車:クハ31600

   9号車:モハ32600

   8号車:モハ33600

   7号車:サハ34600

   6号車:モハ35600(M)

   5号車:クハ36600の6両セット

・車番選択式

・ライトユニット搭載

・ユーザー取り付けパーツ、ステッカーが付属

・1箱26180円

・2008年12月発売

 

商品情報(増結4両セット Mあり)

・品番:4084

・4号車:クハ31400

   3号車:モハ32400(M)

   2号車:モハ33400

   1号車:クハ34400の4両セット

・車番選択式

・ライトユニット搭載

・ユーザー取り付けパーツ、ステッカーが付属

・1箱19800円

・2009年1月発売

 

商品情報(増結4両セット Mなし)

・品番:4085

・4号車:クハ31400

   3号車:モハ32400

   2号車:モハ33400

   1号車:クハ34400の4両セット

・車番選択式

・ライトユニット搭載

・ユーザー取り付けパーツ、ステッカーが付属

・1箱16280円

・2009年1月発売

 

実車情報

東武伊勢崎線と東京メトロ半蔵門線の相互直通運転用として製造された20m級4扉車で東武線内の運用を考慮して6両と4両編成が製造されました。

乗り入れ開始前に先行配備され習熟運転を行った後、連結して10両編成で東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線に乗り入れて活躍していました。

増解結できることを活かして臨時列車として田園都市線~半蔵門線~伊勢崎線太田まで(館林で分割)を走行したり、鬼怒川温泉・東武日光行きなどの運転も行われました。

10両貫通編成の50050系が投入され、田園都市線や半蔵門線直通用の保安装置類を50050系に供出することとなり徐々に置き換えられ地上専用車両となり、現在は10両固定化改造などを受けて東上線に転属して運用されています。

 

レビュー

〇10号車 浅草・中央林間寄り先頭車 クハ31600 

クハ31600

浅草・中央林間寄り先頭車のクハ31600です。

増解結運用ができるように先頭車は密着連結器+2段電気連結器が取り付けられています。

東武の車番付与方式で万の位が形式、千の位が連結位置、百の位が編成両数、下2桁が編成番号になるように付番されています。

 

 

正面

顔のスタイルは東武8000系更新車をベースとしており、運転台・車掌台の窓が縦に長く、窓内に種別表示機、運行番号表示器を収めています。これらはステッカー選択式となります。

乗り入れ開始時は急行灯も点灯していましたが、後に撤去されました。行先表示機もステッカー選択式。

車番は付属のインレタで選択して貼り付けます。

幌枠のモールド表現が細かく、スカートも機器が密に付いているので全体的に見栄えがいいです。

 

 

側面

10030系をベースとしてビードプレスボディとなっているのでスタイリッシュです。窓下にえんじ色の帯が車体全長にわたって入ります。

行先表示機は横長になり種別・行先だけでなく、半蔵門線乗り入れ時には種別・行先・半蔵門線直通とまとめて表示できるようになっています。

車紋は印刷済みで車番、乗務員室扉表記はインレタを使用します。

ドア枠とボディの銀色は別の色で塗り分けられています。

 

 

妻面

妻面は貫通扉ありで左下に機器箱が設置されています。

貫通扉の窓、妻窓それぞれ縦長になっているのが特徴的。

 

屋根

アンテナ回り以外屋根全長にわたってビードが入ります。

無線アンテナはユーザー取り付けとなります。クーラーは分散型が3基取り付けられ、連結面側には箱状の案内表示機用の通信用アンテナが取り付けられています。

 

〇9号車  モハ32600

モハ32600

9号車のモハ32600です。

中間電動車でモハ33600にも電気を供給するためパンタグラフは2基搭載。

 

 

妻面(浅草・中央林間寄り)

浅草・中央林間寄り妻面は昇降用はしご、機器箱、パンタ配管がモールド表現されています。

 

 

側面

床下機器はVVVFインバーターや断流器等の主回路機器、CP類が取り付けられています。

パンタグラフは2基搭載され、幕板部にはルーバーが設置されています。

 

妻面(久喜・南栗橋寄り)

久喜・南栗橋寄りの妻面は昇降用はしご、機器箱、パンタ配管がモールド表現されています。こちら側の方は屋根にヒューズ箱が取り付けられているため、さらに配管の数が増えています。

 

 

屋根

パンタグラフは両端に2基搭載し、パンタグラフ同士の引き通し配管がクーラーの下に2本ひかれています。

ヒューズ箱は久喜・南栗橋寄りに取り付けられています。

 

○8号車 モハ33600

モハ33600

8号車のモハ33600です。中間電動車になります。

 

 

妻面(浅草・中央林間寄り)

浅草・中央林間寄り妻面は機器箱がモールド表現されています。

 

 

側面

床下機器はVVVF等の主回路装置、SIVなどの補助電源装置が取り付けられています。

東武30000系の制御方式は1Ⅽ8M制御ではなく、1C4M制御となるため、パンタのないM2車にも主回路装置が取り付けられています。弱冷房車設定のためドア上に弱冷房車ステッカーを貼り付け。

 

 

妻面(久喜・南栗橋寄り)

久喜・南栗橋寄りの妻面は機器箱がモールド表現されています。

 

 

屋根

屋根はクーラーが3基取り付けられています。

 

○7号車 サハ34600サハ34600

7号車のサハ34600です。中間付随車になります。

 

側面

床下機器はSIV装置が取り付けられています。モーターのついていない車両になるため、窓上にルーバーはありません。

妻面、屋根はモハ33600と同じのため省略。

 

〇6号車 モハ35600(M)

モハ35600

6号車のモハ35600です。主回路用の電気供給を自車のみ行うためパンタグラフは1基搭載。

製品では動力車に設定されています。旧製品は2モーター動力が取り付けられています。

妻面はモハ33600の浅草寄りと同じのため割愛。

 

側面

車いすスペースがあるためステッカーを貼り付け。床下機器類はモハ32600と同じものが取り付けられています。

パンタ側の妻面(久喜寄り)はモハ32600形と同じのため割愛。

 

〇5号車 クハ36600

クハ36600

5号車のクハ36600です。

こちらは付属部品を使用することでTOMIXのボディマウントTNカプラーを取り付けることができるようになっていて、前ユーザーさんが取り付けていました。

 

 

正面

基本的にクハ31600と同じで機器配置が変転したスカートパーツが取り付けられています。

 


側面

床下機器はクハ31600形と同じものが取り付けられています。

 

 

屋根

屋根はクハ31600形より表示機用の箱型アンテナがなくなりました。

 

以下増結セット

〇4号車  クハ31400 

クハ31400

4号車のクハ31400です。

こちらもクハ36600同様、前ユーザーさんによってTNカプラーが取り付けられています。

基本仕様はクハ31600と同じ。

 

○3号車 モハ32400

モハ32400

3号車のモハ32400です。

基本仕様はモハ32600と同じ。

 

○2号車 モハ33400(M)

 

モハ33400

2号車のモハ33400です。基本仕様はモハ33600と同様。弱冷房車ステッカーを貼り付け、製品ではこの車両が動力車となっています。

 

〇1号車 クハ34400

クハ34400

1号車のクハ34400です。

久喜・南栗橋寄りの先頭車です。基本仕様はクハ36600と同じ。

 

 

各1編成導入

前々から欲しくて探しており、安めの価格で入手できたので良かったです。

旧ロゴの半蔵門線直通仕様が欲しかったんです。新ロゴ仕様も発売されております。

田園都市線・半蔵門線・伊勢崎線シリーズは集まりつつあります。KATOの50050系とマイクロのメトロ8000、08系、GMの2020系や8590系をちょっとずつ探していきますか。