今回はGM製の名鉄1600系パノラマSUPER 基本セット(旧ロッド)です。
パッケージ
パッケージは小型ケースです。
動力付き基本セットと動力なし増結セットの2種類が発売されました。
現在ではコアレス動力を搭載したリニューアル製品が販売されています。
商品情報
・品番:4120
・ク1600-サ1650(M)-ク1700の3両セット
・車番選択式
・ライトユニット搭載
・ユーザー取り付けパーツが付属
・1箱15840円
・2009年発売
・ライトユニットが基本セットの先頭車のみ取り付けられているため、連結して使用する際は基本セット(4120)のク1600とサ1650に増結セット(4121)のモ1700を連結し、増結セットのク1600とサ1650に基本セットのモ1700を連結するようになります。
実車情報
7000系白帯車の置き換えを目的に1999年より登場した3両編成の全車特別車編成です。
運用実績を反映して3両編成となり、2編成を連結て最大6両編成で使用されました。
先頭車が20m級車両ですが台車間距離を見直してオーバーハングを多くとった為、吉良吉田まで入線できるように設計されています。
貫通型先頭車で自動幌連結装置を搭載しているため連結時に通り抜けができるように設計されましたが、試運転中に装置が破損する不良が発生したため改修が完了するまでの6年間は使用停止となっていました。
運用の見直しで一部特別車編成の増備が必要となり、編成の方向転換、ク1600を廃車にしてその後ろに2300系(一般車)を4両連結して1700系として活躍しました。
レビュー
〇豊橋寄り先頭車 ク1600
ク1600
豊橋寄り先頭車のク1600です。20m級の車両で両車端に両開きのドアを設け、側面の窓は連続窓となっていて窓柱や窓周りを黒く塗ることで一体感のあるデザインとなっています。
カラーリングは1000系パノラマSUPERを受け継いでいます。
正面
車体傾斜システムを導入する前提で設計されていて車体幅を2700㎜に抑え、ライト部を基準に屋根側と車体下部にかけて絞りが入って台車枠付近(ベージュのライン部)が垂直になっている車体断面形状が再現されています。
切れ目の四角形のライトユニット、愛称幕、スカート部のテールライトはそれぞれ点灯します。
行先方向幕は付属のステッカーを貼り付け、車番はインレタまたはステッカーを使用します。
愛称幕は印刷済みとなります。こちらの幌は銀色の枠だけとなります。
側面
車番、名鉄ウイング、特別車表記はインレタで、行先方向幕はステッカーを貼り付けます。
乗降用扉が両開きとなり、窓間を黒く塗ることで1枚窓に見えるようにデザインされ、のちに製造される特別車(2000系・2200系・1700系)にも採用されました。
窓上、窓下に赤帯が入り、運転台側は斜めに切られていてスピード感あるデザインになっています。
妻面
雨どい、昇降ステップ、製造銘版がモールド表現されています。中古で買った製品のためホロパーツは前ユーザーさんが取り付けたものになります。
屋根
信号炎管、無線アンテナはユーザー取り付けパーツです。
中央にあるクーラーは分散型で外カバー(キセ)は連続型のものが採用されています。
〇中間車 サ1650(M)
サ1650
サ1650形です。パンタ付きの付随車で19.5m級の車体となります。製品では動力ユニットが搭載されています。
岐阜寄りにトイレ、公衆電話、自動販売機が設置されました。
妻面(豊橋寄り)
豊橋寄り妻面は雨どい、昇降ステップに加えパンタ配管が向かって左側に1本モールド表現されています。
1600系は他の名鉄車のようにパンタの引き紐+輪っかのセットがついていないんですね。
側面
車番、特別車表記はインレタで、行先方向幕はステッカーを貼り付けます。
豊橋寄りにパンタグラフが、岐阜寄りにトイレや自販機スペースが設置されています。
製品では2Mタイプの動力ユニットが取り付けられていますが、私のものは前ユーザーさんによりコアレス動力化が行われていました。モーターカバーは見た目がいまいちなんでどうにかしてあげたいところですね。
岐阜寄り妻面はク1600と同じものなので割愛。
屋根
ヒューズ箱、アンテナはユーザー取り付けパーツとなります。
パンタグラフ
豊橋寄りのパンタグラフです。ほかの名鉄車の製品だと避雷器とかもユーザー取り付けパーツ(屋根や部品が汎用のため、サイズがたくさんある)になりますが、1600系はヒューズ箱とアンテナのみユーザー取り付けパーツになるので楽チンです。
〇岐阜寄り先頭車 モ1700
モ1700
岐阜寄り先頭車のモ1700です。パンタ付きの先頭車で20m級の車体となります。
VVVF、SIVが搭載されており、VVVFは1701・2が東芝製、1703・4が三菱製になり製品でも選択式で部品がついていますのでお好みの編成を作ることができるようになっています。
正面
基本的にク1600と同じ。こちら側に幌が格納されているためク1600と異なり塗装が黒色に変更されています。
スカートのMHスリットが右から左に変更されています。
側面
ク1600に準拠。床下機器は他の2両と異なり新規品となり、先述の通り東芝製と三菱製を選択することができます。車体中央寄りに取り付けベースがあり、ランナーについている部品を選択して取り付けるようになります。
屋根
ヒューズ箱、アンテナはユーザー取り付けパーツとなります。
パンタグラフ
サ1600より配管の引き回しがすごいことになっていますね。パンタ脇のランボードの下を通して運転台の後ろから床下に通すようになっているんですね。
1編成導入
前から欲しかった1600系。1700系となった姿では何度か乗りましたが、1600系としては見ることができませんでした。
気が付いたら1700系として転用された2両も差し換えられて廃車になり廃形式となってしまいました(涙)
手元にある製品は連結できるように改造してあげたいですね。