今回は福島交通1000系(3両編成)です。
パッケージ
2017年に2両セットが発売されてから約7年。やっと3両編成が製品化されました。
合わせて窓部にラッピングが施された2両セットも発売されました。
商品情報
・2024年4月発売
・1箱7590円
・デハ1109-デハ1313-クハ1210の3両セット
・動力化用台車枠、ヘッドマーク、ステッカーが付属
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット TM-06R 18m級動力ユニットA
・走行パーツ TT-03R
・パンタグラフ TOMIX 0249 PT-7113-B
実車情報
東急東横線・日比谷線直通用で使用されていた1000系を改造・譲渡された車両で、2017年~19年に2両編成と3両編成が登場しました。
種車がすべて中間車になるため、同時期に改造された一畑電車1000系・上田電鉄6000系と同型の運転台設置改造が施されました。
レビュー
〇福島寄り先頭車 デハ1109
デハ1109
福島寄りの先頭車デハ1109です。パンタ付きの制御電動車で元1008Fのデハ1308です。中間車であったため運転台設置改造が施され、前面の意匠は一畑電車1000系と上田電鉄6000系と同様のものになりました。
運転台側にパンタグラフが1基増設され、既存側もシングルアーム式にされました。
正面
行先表示機(桜水)、車両番号(1109)は印刷済み。
運転台・車掌台の窓が縦長になりライトユニットは上部に収められており、中央部に貫通ホロ枠飾りでもあればJRの気動車に見た目がそっくりになりますね。
ライトユニットは3灯LEDタイプで手すり、HMステー、アンチクライマーがモールド表現されています。雨どいが外付けになっているため額縁のような顔つきになっています。
側面
側面にピンク、金、ブラウンの帯が回っています。行先方向幕は使用されてないため鉄板でふさいでいるのが正規ですが、製品の都合上幕ありの状態になっているのでこだわる方はふさいで再塗装ですね。
車番、いい電マークが印刷済み。
妻面
配管、ドアコック、昇降ステップがモールドで表現されています。
屋根
ヒューズ箱、クーラーパーツは別パーツです。福島交通は屋根上に無線アンテナを設置していないため、ユーザー取り付けパーツはありません。
実車は正面にアンテナがついています。
上:既存パンタ部 下:増設パンタ部
増設パンタ部はヒューズ箱が1つになり、高圧線の配管がクーラー横を通って既存側に接続されるようにモールド表現されています。
○中間車 デハ1313
デハ1313
中間車のデハ1313です。東急時代は1008Fのデハ1408です。一部改造されただけで基本的には東急時代と変わらない車両です。
譲渡された6編成のうち2編成が3両編成で、この車両は2017年に運用を開始した第1陣の車両になります。
前回発売当時の2017年はまだ本家の東急1000系の鉄コレ化がされておらず、中間車がなかったため2両編成セットのみとなりましたが、2021年に池上線・多摩川線の3両セット(赤帯・木になる電車・緑の電車・1500系)が発売された際に中間車が製品化されたため2024年に福島交通用として登場しました。
妻面(福島寄り)
福島寄り妻面はドアコック、昇降ステップがモールド表現されています。
右側の窓は2段窓になっており、これは日比谷線乗り入れ時代に使用していた運行番号表示用レスポンスブロックが設置されていた(後年使用しなくなり撤去)名残になります。
側面
パンタ側には車いすスペースステッカーが貼りつけられています。
1000系譲渡車の中で中間車として使用しているのは福島交通だけですね。
車いすスペース表記など
いい電マークも細かく印刷されていてとても良いですね。車外スピーカーも細かいモールド表現がまたいいですね。
妻面(飯坂温泉寄り)
飯坂温泉寄り妻面はパンタ配管と昇降ステップがモールド表現されています。
屋根
パンタグラフはシングルアーム式に交換されています。
○飯坂温泉寄り先頭車 クハ1210
クハ1209
飯坂温泉寄り先頭車のクハ1210です。元は1008Fのデハ1258で電装解除が行われてデハからクハになりました。
正面
デハ1109とほぼ同じになります。
側面
床下にはSIV、CPパーツが取り付けられています。
妻面
妻面はドアコックと昇降ステップがモールド表現されています。
屋根
クーラーが別パーツとなり、両車端に手すりがモールド表現されています。
1編成導入
やっと3両編成が製品化されるということですぐ予約→引き取ってきました。
この間、2両編成の1本がかつて使用していた車両の赤色とクリーム色塗装のラッピングが施されました。
今度乗りに行ってそのまま温泉に入りに行きたいですね。