今回はKATOより発売されているキハ30系シリーズより、キハ35-900番台首都圏色です。

パッケージ

1両ずつ販売されている商品のため、1両用クリアケースに封入されています。

時折再販されていて、キハ35-900番台も登場しています。キハ35-900は首都圏色と銀色の2種類が発売されています。

商品情報

・品番:6077-2

・キハ35-900(首都圏色)の1両セット

・車番印刷済み

・ライトユニット搭載

・ユーザー取り付けパーツが付属

・1箱2640円

・2009年11月発売(再生産)

 

実車情報

キハ35系気動車グループの中の1つで、1963年にアメリカのバット社のライセンスをもつ東急車両製造(現:J-TREC)で製造されたステンレスボディのキハ35です。

オールステンレスカーで10両が製造されました。外板の補強のためにコルゲート板や外吊り式ドアのレールが車体全長にわたって入りました。

ベースとなったキハ35より3.6トンの軽量化が図られ、さびにくいステンレス鋼を採用したので無塗装化ができるためランニングコストを減らすことができる車両でしたが、ライセンスの都合で製造できる会社が限られ、加工が難しいステンレスを使用するため製造コストが高いこと、国鉄側では塗装職場の省力化に対する労働組合の拒否反応などがあり本格的な量産化には至りませんでした。

沿岸部の路線で発生する塩害対策として開発された経緯があり、主に房総地区に投入されました。当初はステンレス無塗装でしたが霧が発生した際の視認性向上のため正面に朱色の警戒帯を追加され、のちに車体全体を塗装するようになりました。

 

レビュー

〇キハ35-900

キハ35-900

ステンレス無塗装→朱色の警戒帯追加→首都圏色、一部は相模線色と塗装が変わっていった900番台。

房総地区で活躍したのち相模線や八高線、川越線で使用され、901号車が碓氷峠鉄道文化むらで保存されています。

 

正面

ヘッドライトは2灯シールドビーム、窓下に補強用のコルゲート帯、鋼製車にない縁取りが特徴的。

Hゴムはグレーで塗装済み。右下のジャンパ栓はユーザー取り付けパーツで栓受のみと線つきのものがそれぞれ付属しています。

幌パーツは取り付け済みで、行先方向幕は普通表示になります。

 

側面

車番と表記が印刷されています。所属表記は高タカ一(高崎第一機関区※高は旧字体)の表記となります。

ドア窓のHゴム、戸当たりゴムがグレーで塗装されています。窓サッシは印刷済み。

ドア上部分のドアレールカバーが車体全長に及び、窓下のコルゲート帯もしっかり再現されています。

 

妻面

妻面は縦向きにコルゲート帯が入っています。

 

屋根

屋根もコルゲートが入り、グレーで塗装されています。ベンチレーターもステンレス製であり、こちらは銀色で塗装されています。

 

1両導入

キハ35といえばステンレス車の900番台が必要だろうということで購入。碓氷峠鉄道文化むらに保存されているとのことで見に行った思い出があります。

相模線色は製品化されていないので、種車が確保できれば作ってみたいですね。