今回はMICRO ACEの203系100番台(JR仕様)です。

 

中古購入のためパッケージなし。

国鉄時代に常磐緩行線・地下鉄千代田線直通用に使用されていた103系1000番台を置き換えるために登場しました。

6両基本セット(品番:A-0938)と4両増結セット(品番:A-0939)のセットで販売されました。

使用される台車が異なり、今回はボルスタレス台車を装着した100番台になります。

 

商品情報(6両基本セット)

・品番:A-0938

・1号車:クハ202-101

   2号車:モハ202-103

   3号車:モハ203-103

   5号車:モハ202-102(M)

   6号車:モハ203‐102

   10号車:クハ203-101の6両セット

・車番印刷済み(モデルは松戸車両センターのマト61編成)

・ライトユニット搭載

・列車無線・信号炎管取り付け済み。ステッカーが付属。

・1箱19580円

・2004年11月発売

 

商品情報(4両増結セット)

・品番:A-0939

・4号車:サハ203-102

   7号車:サハ203-101

   8号車:モハ202-101

   9号車:モハ203‐101の4両セット

・車番印刷済み(マト61編成)

・1箱9900円

・ステッカーが付属

・2004年11月発売

 

実車情報

常磐緩行線・地下鉄千代田線直通用に製造された103系1000番台を置き換えるために1982年より登場した車両です。

車体は20m級4つ扉でアルミニウム合金を採用し軽量化を図り、窓下にはエメラルドグリーンの帯を巻いています。

主要機器は先に登場した省エネ電車201系のものをベースに使用しており、MT比も置き換えた103系より少なく(8M2T→6M4T)、消費電力を抑え、トンネル内で問題になっていた排熱問題(103系は性能上M比を上げねばならず、また搭載していた主抵抗器も自然通風式であり狭いトンネル空間ではなかなか冷えずトンネル内の温度がどんどん上昇していた。)も解決した車両です。

台車の仕様違いで0番台と100番台があり、どちらもVVVF試作車207系900番台や増発用の209系1000番台とともに活躍していましたが、現在は後継のE233系2000番台に置き換えられ引退。海外に輸出されて使用されています。

 

レビュー

〇1号車 代々木上原寄り先頭車 クハ202-101 

クハ202-101

代々木上原寄り先頭車のクハ202-101です。

203系の完成品はマイクロエースでしか発売されていない(GMキットから作る方法もあるがとても大変)ので、なかなか入手が難しい車両の一つ。

0番台・100番台ともに国鉄仕様(JNRロゴ)、JR仕様(JRロゴ)、0番台さようなら仕様などバリエーションがあり、途中で台車がちゃんと作り分けられたりしたモデルチェンジ版もあるのでなかなかいいのが見つからんかったですね。

 

正面

JRロゴは印刷済み。行先方向幕と前照灯・尾灯はそれぞれ点灯します。窓あら上は201系から始まったブラックフェイスで、方向幕を中央に設置したためライト類は窓下に移動しました。

地下鉄乗り入れ用として非常扉を車両中央に設置しています。

 

側面

窓下に帯が回り、車番、JRロゴ、号車表記は印刷済み。表記類は細かく印刷されています。

小窓のドアは走行中にバタバタ揺れていたのを今でも思い出します。窓は田の字窓を採用しており、同線を走る営団6000系は更新工事でドア窓が大きくなったり、客用窓も一段下降式に改造されましたが、203系は最後までこの姿で活躍していました。

 

妻面

妻面は貫通扉ありで向かて右側に昇降ステップがモールドで表現されています。

ホロパーツがつき、また妻面窓がふさがれた後年の姿となっています。

 

屋根

信号炎管、無線アンテナ、ベンチレーター、クーラーは別パーツになっています。

 

〇2号車  モハ202-103

モハ202-103

2号車のモハ202-103です。

編成で3両入るM’車でMG、CPなどの補助機器類を搭載した車両になります。

 

妻面(代々木上原寄り)

こちら側はステップが向かって右側にモールド表現されています。

両側には雨どいがあり、貫通幌の上部で分割するラインも入っております。

 

側面

床下機器はMG、CP類が取り付けられています。

 

妻面(取手寄り)は代々木上原寄りと同形状のため割愛。

 

屋根

ベンチレーター、クーラーが別パーツになります。

 

○3号車 モハ203-103

モハ203-103

3号車のモハ203-103です。編成に3両連結されるM車になります。

 

妻面(代々木上原寄り)はほかの車両の妻面と同じのため割愛。

 

側面

床下機器は暖流器やチョッパ制御装置などの走行用主回路装置が取り付けられています。

チョッパ制御装置部は銀色で塗り分けられているのが特徴。また、車両中央の窓の両脇に床下機器冷却用のルーバーが設置されています。

 

妻面(取手寄り)

パンタグラフの取り付け位置がMM'ユニットの内側ではなく、外側に向いているため、取手寄り(隣の車両はサハ203)にパンタグラフが設置されます。

そのためこちら側にパンタ配管がモールド表現されています。意外とピシッと曲がっているわけでなく、ゆるく曲げて配管されているんですね。

 

屋根

取手寄りにパンタグラフ、避雷器、ヒューズ箱が設置されます。ヒューズ箱はつなぎこまれる配線を立体的に表現するため箱の両側から屋根パーツに向けて配管が一体成型されています。

 

○4号車 サハ203-102(増結セット)

サハ203-102

4号車のサハ203-102です。

編成に2両連結されるT車です。4号車は弱冷房車に設定されています。

 

側面

弱冷房車ステッカーも印刷済みとなります。床下機器はブレーキ装置程度で主要な部品は設置されていません。

 

弱冷房車表記

これ印刷されてると結構助かるんすよね。

 

妻面、屋根はモハ202と同じなので割愛。

 

〇5号車 202-102(M)

モハ202-102(M)

5号車のモハ202-102です。

製品ではこの車両に動力ユニットが組み込まれています。

 

側面

動力カバーになっているため、モールドが少し甘めの床下機器ですがもともとたくさんついている車両なのでそんなに気になりませんね。

 

〇6号車 モハ203-102

 

モハ203-102

6号車のモハ203-102です。

 

○7号車 サハ203-101(増結セット)

サハ203-101

7号車のサハ203-101です。

 

○8号車 モハ202-101(増結セット)

モハ202-101

8号車のモハ202-101です。

 

○9号車 モハ203-101(増結セット)

モハ203-101

9号車のモハ203-101です。

 

〇10号車 クハ203-101

クハ203-101

10号車の取手寄り先頭車クハ203-101です。

 

正面

取手寄りには向かって右下にジャンパ栓受がモールド表現され、その下からジャンパ線が取り付けられています。

 

側面

運転台下のジャンパ線がいい感じですね。

 

1編成導入

以前から欲しかった203系。今回入手することができてよかったです。

製品の車高が低いようで、改造して少し上げてやらないといけないものになるので、今後プラ板をかませて調整していきたいと思います。

あとはE233系2000番台を入手することができれば、常磐緩行線のJR車両はそろうことになりますね。