今回はKATOの京急2100形です。

 

中古品購入のため、パッケージなし

京急線で活躍する優等専用車両2000形の後継車両として1998年より登場しました。

以前購入した鉄コレの京急1800形と連結させたいと思い購入しました。

4両基本セット(品番:10-1307)はブリスターケース、4両増結セット(品番10-1308)はブックケース(大)に入っています。

4両基本セットはパッケージはそのままで動力がスロットレスモーターになったリニューアル品(品番:10-1815)が発売されました。

ほかにKEIKYU BLUE SKY TRAINと特別企画品の8両セットが発売されています。

 

商品情報(4両基本セット)

・品番:10-1307

   1号車:2141

   4号車:2144(M)

   7号車:2147

   8号車:2148の4両セット

・車番印刷済み(モデルは2141編成)

・ライトユニット搭載

・1箱13750円

・2015年12月発売

 

商品情報(4両増結セット)

・品番:10-1308

   2号車:2142

   3号車:2143

   5号車:2145

   6号車:2146

・車番印刷済み

・1箱10560円

・2015年12月発売

 

実車情報

1998年より優等列車専用車両として2扉・オールクロスシートの8両編成で登場しました。

京急600形のデザインを踏襲し、ワイパーカバーには2100(1次車のみ登場時は車号の2101・2108が、2次車以降は2100の文字のみ)と打ちぬかれたスリット文字が入り、主制御器もドイツ・シーメンス社製のインバーター装置(通称ドレミファインバーター)が搭載されました。

現在も快特やウィング号を中心に他車と連結して最大12両編成で活躍しています。

 

レビュー

〇1号車 三崎口寄り先頭車 デハ2141 

デハ2141

三崎口寄り先頭車 デハ2141です。京急伝統の踏切事故などで脱線しにくくするように先頭車がM車になります。

600形譲りの車両デザインで2扉車となっています。

この車両の登場により、先代の2000形は3扉化、ロングシート化などの格下げ改造を受けました。

 

正面

正面です。運行番号(5A)、種別(快特)、行先方向幕(三崎口)が印刷済みとなります。

おでこの前照灯、窓下の尾灯と標識灯はそれぞれ点灯します。

カプラーは電連付きのダミーカプラーですが、E353系などのASSYパーツを使用すれば連結可能になります。

 

側面

優先席、車いす、車番、行先表示器、車端部表記、KEIKYUロゴが印刷済み。

乗務員室扉下には昇降用のステップが成型され、ガラスパーツは薄いグレーで着色されたものが使用されています。

実車でもこの窓ガラスは複層の熱線吸収ガラスとなっており、空調効率を向上するためすべて固定式となっています。2000形と同じく横引式のカーテンが設置されています。

非常扉を設けたので地下鉄線に乗り入れることが可能になりましたが、2扉・クロスシート構造のため都営地下鉄側が運用の都合(都営側は8両・3扉車が原則)で入線不可となってしまったため、品川の隣の泉岳寺駅まで乗り入れるようになりました。

臨時列車でその先まで入線したこともありますが、通常は泉岳寺どまりとなります。

 

妻面

妻面は貫通扉あり、製造銘版つきとなります。連結面側のカプラーはボディマウント式のKATOカプラーになります。

貫通ホロパーツは別パーツで、貫通扉上には換気口が設けられています。

 

屋根

SR、IRアンテナ、ラジオアンテナ、クーラー全て取り付け済み。

クーラーは両端のグレーの部部分と中央の銀色の本体部分は別パーツとなっています。

 

アンテナ類

アンテナの形状が独特で、京急・都営・京成・北総と乗り入れを行う車両のアンテナは箱型のアンテナに四角い枠で覆ったものが採用されています。

また、ワイパーカバー部は実車と同じく窓とカバーの間に隙間が設けられていてポイント高いですね。

乗務員室扉下にはステップパーツが一体成型で作られています。

 

カプラー回り

ダミーカプラーを引き抜いてASSYパーツをつければ増結可能になります。

 

〇4号車 デハ2144

デハ2144

4号車のデハ2144です。浦賀寄りパンタなし中間電動車のMu車となります。製品では動力ユニットを搭載しています。

 

妻面(浦賀寄り)

浦賀寄りの妻面です。製造銘版と昇降ステップ、換気口が設置されたものになっています。

 

側面

表記類は先頭車と同じ。床下機器はVVVF装置が取り付けられています。

 

妻面(品川寄り)

品川寄りの妻面は製造銘版なしで換気口と昇降ステップ有となります。

 

屋根

屋根はアンテナとクーラーが取り付けられています。車端側には妻面に続く昇降ステップがモールド表現されています。

 

○7号車 サハ2147

サハ2147

7号車のサハ2147です。品川寄りのパンタあり中間付随車(TP車)でパンタグラフを2基搭載しています。

 

妻面(浦賀寄り)

浦賀寄りの妻面です。昇降ステップ、換気口が設置されたものになっています。

 

側面

床下機器はSIV装置を搭載しています。パワーユニットが立体的ですごくいい感じです。

 

妻面(品川寄り)

品川寄りの妻面は製造銘版と換気口と昇降ステップ有となります。

 

屋根

パンタ間は引き通し配管があり、パンタとクーラーの間にあるヒューズ箱もサイズ違いをしっかり再現されています。

 

パンタ周り

避雷器がパンタ本体から外側に飛び出ているのが京急車の特徴の一つですね。

 

○8号車 品川寄り先頭車 デハ2148

デハ2148

8号車のデハ2148です。品川寄り先頭車のMsc車となります。

 

正面

デハ2141と基本的に同じ。ワイパーカバーの車号は48に変わっています。

 

側面

床下機器はVVVF装置とCP関係機器を搭載しています。

屋根・妻面は2141と同じなので割愛。

 

以下増結セットより

 

〇2号車 サハ2142

サハ2142

2号車のサハ2142です。浦賀寄りの中間付随車(T)車になります。

 

側面

床下機器は蓄電池が取り付けられています。

妻面、屋根はデハ2144と同じなので割愛。

 

○3号車 サハ2143

サハ2143

3号車のサハ2143です。浦賀寄りのパンタ付き中間付随車(Tp車)です。

 

側面

床下機器はSIVを搭載しています。

 

〇5号車 デハ2145

デハ2145

5号車のデハ2145です。品川寄りの中間電動車(Ms)となります。増結セットに入るこの車両は基本セットのデハ2144と異なり動力ユニットを搭載しないトレーラー車となります。

 

側面

VVVF装置やHBなどが搭載されています。

 

〇6号車 サハ2146

サハ2146

6号車のサハ2146です。品川寄りの中間付随車(T車)となります。

 

側面

床下機器は蓄電池箱などが取り付けられています。

 

1編成導入

以前購入した鉄コレの京急1800形との連結相手として購入しました。

新1000形系列や2000形などと連結した看板車両2100形、1800形だけではなくそれ以外の車両も連結相手として集めていきたいところですが、新1000形のバリエーションも多いうえに結構値が張るものばかりなので、集めるのは難航しそうですね…

VVVFインバーター装置はドイツ・シーメンス社製のものが取り付けられており、VVVF装置から発生するノイズ音(インバーター音)を調整して音階を奏でる通称:ドレミファインバーターを搭載した京急の名物車両(日本では新1000形の一部やJR東日本のE501系に搭載されていた)でしたが、保守部品の供給が困難になったため日本製のインバーター装置に交換され、今では聞けない音になってしまいました。

窓が大きく、運転台直後の席に座れた時は高速で路地裏をかっ飛ばしていくスリルのある運転を味わうことができるので、個人的には今でも好きな車両の一つです。

今度はこれに乗って三崎口まで行ってマグロを食べたいですね~。