今回は仙石線で活躍していた103系初期型更新車です。

 

パッケージ

東北地方唯一の直流電化路線、仙石線で活躍する103系です。

1979年より旧型国電を置き換えるため順次投入され、1989年からは先に投入したグループを置き換えるために投入されました。のちに仙石線用に更新工事が施工されました。

製品では後者側の投入グループの車両となり、更新後の旧塗装時代の姿となります。

 

商品情報

・2014年3月発売

・1箱4800円+税

・クモハ103-67-モハ102-175-サハ103-175-クハ103-552の4両セット

・アンテナ、ステッカー、展示用線路が付属
メーカー推奨パーツ

・動力ユニット TM-18 20m級動力ユニットD※スペーサーMを使用

★動力化台車枠DT33は動力ユニット付属のものを使用。また取り付け車両はモハ103とモハ102が指定されています。

・走行パーツ  TT-05(クモハ103、モハ102)、TT-03R(サハ103、クハ103) 

★DT33を使うクモハ、モハとTR62を使うサハ、クハは車輪径が異なり、DT33の方が車輪径が大きいためTT-05を使うことが推奨されます。    

・パンタグラフ TOMIX 0230 PS16P 

実車情報

1989年より投入されたグループで、首都圏で205系の投入で余剰になった車両を仙石線向けに改造した車両になります。

運行番号表示器を種別表示器に改造したり、半自動ドアSWの取り付けや運転台窓の2枚窓化などが行われました。

塗装は上半分がクリームで下側が青ベースに紺色の帯が入る旧塗装となります。

クモハ103-モハ102-サハ103‐クハ103の組み合わせのRM編成とクハ103-モハ103-モハ102‐クハ103の組み合わせのRT編成の2種類が配置されていました。

RT編成はほとんど低運転台の編成でしたが、2編成だけ高運転台のATC車(ATC撤去済み)の編成もありました。

 

レビュー

〇石巻寄り先頭車 クモハ103-67

クモハ103-67

石巻寄り先頭車のクモハ103-67です。

中原電車区で使用されたのち転属。転属してから更新工事を受けました。

 

正面

窓の左上に編成番号(RM-67)、種別表示幕(普通)、行先方向幕(仙台)、帯にJRマークが印刷済み。

ヘッドライトとテールライトはクリアレンズが入ります。窓が3枚窓から大型の2枚窓、運番幕を改造して大型化した種別幕、テールライト脇の標識灯掛け(定期検査等で回送する際、交流区間を機関車牽引するために必要)が付くのが特徴的です。

 

側面

車番、行先方向幕、シルバーシートマーク、車端表記類が印刷済み。

ドアはHゴム支持から枠で押さえるタイプに交換されたので窓も大きくなっています。

半自動ドアSWもモールド表現されています。

 

表記類

ドアコックの蓋に▽マークも印刷されています。

 

妻面

妻面は配管があり、貫通扉は更新されて窓が大きくなりました。

妻面表記があり、銘版もモールドで表現されています。

 

 

屋根

クーラー、ベンチレーターは別パーツとなります。アンテナ信号炎管はユーザー取り付けパーツとなります。

 

〇中間車 モハ102-175

モハ102-175

クモハ103とユニットを組むモハ102-175です。こちらも中原電車区より転属してきました。

 

妻面(石巻寄り)

石巻寄り妻面は向かって右側に手すりがあります。

 

側面

表記類はシルバーシート以外はクモハ103と同じ。クモハ同様窓上にルーバーが刻印されています。

床下機器はMGやCPが取り付けられています。

 

妻面(あおば通寄り)

あおば通寄りは車端表記が印刷され、機器箱と銘版がセットで向かって右側にモールド表現されています。

貫通扉の銀塗装は全体的に甘め。

 

屋根

ベンチレーターとクーラーは別パーツになります。

 

〇中間車 サハ103-175

サハ103-175

こちらも中原電車区より転属してきました。動力を持たない中間車になります。

 

妻面(石巻寄り)

石巻寄り妻面は手すりがありません。

 

側面

表記類はシルバーシート以外はモハ102と同じ。サハの為窓上のルーバーは無し。

床下機器はタンクや蓄電池箱などが取り付けられています。

 

妻面(あおば通寄り)

あおば通寄りは車端表記が印刷され、銘版が向かって右側にモールド表現されています。

こちら側にも昇降用の手すりはありません。

 

屋根

ベンチレーターとクーラーは別パーツになります。

 

〇あおば通寄り先頭車 クハ103-552

クハ103-552

あおば通寄りの先頭車クハ103-552です。こちらも中原電車区より転属してきました。

 

正面

印刷類はクモハ103と同じ。

行き先・種別幕はステッカーによる変更が可能となっております。

 

側面

表記類はクモハ103と同じ。

床下機器はサハ103と同じものが取り付けられています。

 

妻面

妻面はサハ103のあおば通寄りと同じ。

 

屋根

クーラー、ベンチレーターは別パーツでアンテナ、信号炎管はユーザー取り付け品となります。

 

1編成導入

白ベースの旧塗装、青ベースの新塗装の2種類が存在しましたが、鉄コレのセットで販売されたのは旧塗装のみとなります。

低運転台の新塗装や高運転台は製品化されていないですね。KATO(ラウンドハウス)からかつて高運転台新塗装のタイプモデルが販売されていましたね。

205系2100番台の投入で置き換えられましたが、多賀城駅高架化工事のため運用本数不足を補うためにトイレの設置やWパンタ化されて2年間の時を経て復活するとは思いませんでした。

新塗装バージョンはいつの日か製品化されるとうれしいですね。