今回はTOMIXの特別企画品、スカ色のE231系の成田線開業120周年記念ラッピング車です。

 

パッケージ

2021年に成田線の我孫子~成田間が開業して120年を迎えたため、記念企画の1つとして松戸車両センターのE231系マト139編成(付属5両編成)を1990年代に使用していた113系をイメージしたスカ色の帯に変更して運用しました。

TOMIXで特別企画品として生産され、2022年末にやっと購入するに至りました。

商品化の情報を見たときにKATO製のE231系常磐線色の基本編成を持っており、連結相手はKATO製にする予定でありましたが、加工してこの車両を連結させてみようと画策しています。

 

商品情報

・品番:97948

・クハE230-79‐モハE230-139-モハE231-139(M)‐サハE231‐216‐クハE231-79の5両セット

・両先頭車運転台側はBMTN取り付け済み

・ライトユニット搭載

・車番印刷済み

・交換用行き先表示パーツ(正面のみ)、HM、列車無線・信号炎管、避雷器パーツが付属

・1箱19470円

・2022年1月発売

 

実車情報

E231系の通勤型として2001年より松戸車両センターに配備、運用が開始されました。

10両と5両編成があり、10両単独、5両単独(成田線)、5+5両、10+5両の最大15両編成で常磐快速線、成田線で活躍しています。

先述の通り、2021年に成田線開業120周年記念企画の一つで113系をイメージしたスカ色の帯となり成田線内での限定運用ののち、基本編成と連結して上野方面にも顔を出していました。

好評につきラッピング期間が延長されましたが、2021年内に元の帯色に戻されて現在に至ります。

 

レビュー

〇11号車 我孫子(品川・上野)寄り先頭車 クハE230-79 

クハE230-79

我孫子(品川・上野)寄り先頭車 クハE230-79です。基本編成と違い、付属編成は基本編成又は付属編成同士で連結する運用がるため、両先頭車に電気連結器を装備しています。

E231系はスカ色も似合いますね。

 

正面

行先(成田線)、運行番号(843M)がライトユニットに取り付ける表示器パーツに印刷済み。

交換部品が付属しており、車体をばらす必要がありますが変更可能です。編成番号インレタは貼っていません…

電連付きBMTNが取り付け済み。ライトは点灯し、前照灯のLED色は白色ではなくシールドビームのように少し落ち着いた色で発光します。

 

側面

帯は正面から側面に回ります。色合いとしてはE217系の更新後のような明るい色合い。

車体の銀も窓周りとドアのダルフィニッシュ部と窓上と窓下のヘアライン仕上げ部で色合いが変えられています。ドア枠も塗り分けられています。

車番は印刷済み。他、表記類がインレタで付属しますが省略しています。実車は車イススペース、ベビーカーマーク表記が貼り付けられています。乗務員扉は青色で塗装されています。

側面表示器は銀河製のE231系用行き先ステッカー(品番:N-565)を貼っています。

 

妻面

妻面は貫通扉なし、製造銘版つきとなります。連結面側のカプラーはアーノルドカプラーですが、台車に取り付けるタイプの密連型TNカプラー(品番:0381)に取り換えています。

 

屋根

ラジオアンテナ、クーラーパーツは別パーツになっています。列車無線アンテナ、信号炎管はユーザー取り付けパーツとなり、ランナーに一体成型されている取り付けジグをつかい取り付けます。

 

運転台近辺

雨どいの形状も再現されています。

スカートの足は黒く塗った方が見栄えはいいかもしれませんね。

 

〇12号車 モハE230-139

モハE230-139

12号車のモハE230-139です。

13号車のモハE231-139とユニットを組むM’車でSIV・CPなどの補器類が設置された車両です。

 

妻面(我孫子寄り)

我孫子よりの妻面です。扉有で製造銘版と機器箱が設置されたものになっています。

 

側面

表記類は先頭車と同じ。床下機器はCP、タンク、SIVが取り付けられています。

 

妻面(成田寄り)

成田寄りの妻面は貫通扉なしとなります。

 

屋根

屋根はラジオアンテナとクーラーが取り付けられています。

 

○13号車 モハE231-139(M)

モハE231-139(M)

13号車のモハE231-139です。製品では動力ユニットが取り付けられています。

12号車のモハE230-139とユニットを組むM車で、VVVFインバーターや断流器などの主回路系機器が取り付けられています。

 

妻面(我孫子寄り)

我孫子寄りの妻面は扉なし、配管・昇降用手すり・機器箱・銘版有となっています。

各車共通で幌が別パーツとなっています。

 

側面

床下機器は主回路関係の部品が取り付けられています。フライホイール付き動力ユニットとなります。

 

妻面(成田寄り)

成田寄りの妻面は扉あり、配管がなしになります。

 

屋根

屋根はPS33Bパンタが1基(品番:0260)取り付けられています。クーラー、ラジオアンテナは他車同様です。

 

パンタ周り

パンタのひじの方に着く避雷器パーツはユーザー取り付け品です。ランナーに3種類、各2個ずつ付属しており、車両に合うものを選択して取り付けます。

 

〇14号車 サハE231-216

サハE231-216

14号車のサハE231-216です。

弱冷房車に設定されている車両となります。

 

妻面(我孫子寄り)

我孫子寄りの妻面は扉なし、機器箱・銘版有となっています。

 

側面

床下機器は少なく、タンクやTIMS箱などが取り付けられています。

扉上に弱冷房車ステッカーをインレタで貼り付けますが、当方は失敗を恐れてBトレの余剰ステッカーを貼り付けています。

 

妻面(成田寄り)

成田寄りの妻面は貫通扉なしとなります。

屋根は12号車のモハE230-139と同じなので割愛。

 

〇15号車 成田寄り(取手)先頭車 クハE231-79

クハE231-79

15号車のクハE231-79です。基本的な仕様は11号車のクハE230-79と同じ。

 

正面

スカートの点検蓋の位置が変わりました。

 

側面

床下機器は11号車と位置が変わります。この車両も車端部は車イススペース、ベビーカーマークがあるため、インレタで転写となります。

 

妻面(我孫子寄り)

我孫子寄りの妻面は扉なし、機器箱なし、銘版有となっています。屋根は11号車のクハE230-79と同じなので割愛。

 

付属部品

交換用行き先表示器が6種類各2個ずつ付属し、827M 成田、840M 我孫子、1787H安孫子・成田、875M 成田、429M 常磐・成田線、429H 成田線が印刷されています。

避雷器はライトグレー成型で3種類各2個ずつ、列車無線アンテナと信号炎管は各3個ずつ、HMは無印(使用しない)が2枚と2種類の絵柄が印刷されたものが1枚ずつ付属します。HMは両面テープで貼るようになります。

 

1編成導入

今回やっと購入しました。KATO製のカプラーを加工してこの車両と連結できるようにしてあげたいですね。

房総地区や松本地区の置き換え車両の色がスカ色のままで、各路線の車両転配が10年ぐらい早く進んでいたらワンチャン見れたかもしれないカラーリングでしたね。まさにIFの世界の車両でしたが、一時的とはいえ実際に登場したのは驚きました。

見に行くことができなかったのが悔やまれます。