今回はGM完成品より、東京メトロ10000系副都心線です。
パッケージ
大型ブックケース入りの製品になります。
10000系は東急東横線に乗り入れる際、運用の都合で8両編成の運用ができるように設計されており、今回は8両編成の姿での製品になります。金帯入りの1次車です。
商品情報
・品番:4130
・クハ10000‐モハ10900‐モハ10800‐サハ10700‐サハ10600‐モハ10300(M)‐モハ10200‐クハ10100の8両セット
・ねじ止め台車を使用
・ライトユニット搭載
・表記ステッカーが付属
・室内灯を取り付けるときは別途集電板が必要
・1箱28125円
・2010年2月発売
実車情報
2008年に開業した東京メトロ副都心線増発、7000系の副都心線対応改造時の予備車確保のため登場した車両です。
東京メトロ移行後初の新造形式車両で、球体状の先頭部を持つ特徴的な車両です。
外観、内装や走行機器類は新しいものを取り入れ、以降製造される東京メトロ車のベースとなりました。
10両編成を基本として東京メトロ副都心線・有楽町線を中心に、東急東横線~みなとみらい線、東武東上線、西武有楽町線~西武池袋線と幅広く運用に就き、一部編成は東急東横線の8両運転に就けるように2両抜いた8両編成でも使用できるようになっています。
1次車は有楽町線を意味する黄帯が入ったデザインでしたが、2次車以降は省略されました。
レビュー
〇1号車 和光市・飯能寄り先頭車 クハ10000
クハ10000
和光市・飯能寄り先頭車のクハ10000(CT2車)です。
1次車(01F~04F)のため、正面に黄帯が入ります。
正面
種別(急行)、行先(渋谷)、運行番号(26S)、8CARSは付属のステッカーを使用。
車番(10004)は付属のインレタで転写。ワイパーとハートMマークは印刷済みです。現在は正面のハートMマークは撤去されています。行き先類を貼り付けるときは正面のガラスパーツを外して中のライトユニットに貼り付けるようになります。
側面
屋根肩~前面にかかる茶帯と運転台上できれる白帯、窓下には茶色・黄色・白色の帯が運転台直後の扉から妻面まできれいに塗装されています。
ハートMマークは印刷済み。行き先、優先席はステッカーを使用。
球体状の前面もよく再現されていて、運転台側面側の茶帯の入り方もおしゃれです。
妻面
妻面は10000系列で標準採用(東西線15000系を除く)された室内を広く明るく見せるために採用されたガラス製の拡幅貫通路と貫通引き戸がクリアパーツで再現されています。
ドア枠、ガラスに入る帯も塗装で表現されていてGOODです。側面と妻面の接合部は実車の通り角が落とされています。
パンタがない車両は基本的にこの仕様となります。
屋根
屋根パーツは運転台側の黒い部分と全体のグレーの部分は別パーツとなります。
四隅に雨どい用の穴がモールドで表現されています。
〇2号車 モハ10900
モハ10900
和光市より2号車のパンタなし中間車モハ10900(M2車)です。モハ10800とユニットを組む車両となります。
SIV・CP・BTなどの補器類、車イススペースが設置された車両です。
側面
屋根肩と窓下に車体全長にわたって帯が配置され、ハートMマークは印刷済みとなります。
新木場寄り車端部には車イスステッカーを貼り付けます。
屋根
屋根肩がRのついた形状なので茶色の帯が屋根の方にも回るようになります。
四隅には雨どい用の穴がモールドで表現されています。
○3号車 モハ10800
モハ10800
和光市寄り中間車のモハ10800(M1車)です。2号車のモハ10900とユニットを組むM1車となります。
VVVFインバーターや断流器などの主回路系機器が取り付けられています。
妻面(和光市寄り)
和光市寄りの妻面です。貫通路は各車共通の物が再現され、両脇にパンタ用配管、昇降用手すりがモールドで表現されています。
配管は配管押さえまで表現されています。
側面
床下機器は主回路関係の部品が取り付けられています。
妻面(新木場寄り)
新木場寄りの妻面は配管がなく、他の配管なし妻面と共通仕様になります。
屋根
屋根はパンタが2基(PT71B)、和光市寄りにヒューズ箱が2個取り付けられています。パンタ間の引き通し配管がモールドで表現されています。
パンタ周り(上:和光市寄り 下:新木場寄り)
ヒューズ箱から出る配管は結構斜めに作られているんですね。
他にカギ外し配管や避雷検知器、避雷器などが細かいモールドで表現されています。
〇4号車 サハ10700
サハ10700
4号車のパンタなし中間車サハ10700(T車)です。
床下機器もCP類のみとなります。車端部に誘導無線アンテナ(IRアンテナ)が取り付けられますが、後年の改造で無線装置が更新されたため、現在ではIRアンテナは撤去されています。
製品にはユーザー取り付けパーツでIRアンテナパーツが付属します。
側面
床下機器はCP系のみとなります。見た目は10900形からSIV機器などを引いた感じですが、配列が変わるため専用部品が取り付けられています。
妻面と屋根は10900形に準拠の為割愛。
〇5号車 サハ10600
サハ10600
5号車のサハ10600(Tc2車)です。仕様は10900形と同じです。
側面
床下機器は各車共通で取り付けられている共通機器箱が取り付けられているだけで非常にすっきりとしています。
妻面と屋根は10900形に準拠なので割愛。
〇6号車 モハ10300
モハ10300(M)
6号車のモハ10300(Mc2車)です。モハ10200形とユニットを組み、基本仕様はモハ10900形と同じ。
10両編成だとモハ10500(単独M車)とサハ10400形(Tc1車)が入りますが、8両運転時にこの2両を抜くため、この車両が6号車となります。
製品では2M動力ユニットが取り付けられています。
側面
動力ユニットのダイキャスト部は黒く塗りつぶされています。
〇7号車 モハ10200
モハ10200
7号車のモハ10200(M1車)です。10300形とユニットを組む車両で、基本仕様は10800形と同じ。
側面
弱冷房車に設定される車両のため、各ドア上に弱冷房車ステッカーを、和光市・飯能寄り車端部には車イススペースステッカーを貼り付けます。
屋根・妻面は10800形に準拠なので割愛。
〇新木場・元町・中華街寄り先頭車 クハ10100
クハ10100
新木場・元町・中華街寄りの先頭車クハ10100(CT1車)です。基本仕様は10000形と同じなので割愛。
1編成導入
7000系より先に導入していた10000系。当初は東横線貸出時にしたかったですが、正面のハートMマークを撤去しなければならず、後に販売された製品のガラスパーツバルクがあればそれをいざというときの予備にして剥がそうと思いましたが…
なんと正面の茶帯より下の銀色の部分まで一体となっているパーツでして、後に発売された車両のパーツは黄帯がない仕様となっているため、失敗したら悲しいことになると思い加工できず、メトロ使用時仕様のままとなっています。
KATOから後継の17000系も製品化されるという事で、そちらも気になりますね。