今回はGM完成品より、名鉄5000系(増結セット・動力なし)です。
パッケージ
2008年より登場した3扉・4両編成の車両で、3300系と同等の車体に廃車となった1000系パノラマSuperの台車、床下機器、パンタグラフ等の部品を流用して製造されました。
増解結が多い名鉄ですが連結相手はもっぱら5000系同士で、回送や臨時列車の時にだけ同じブレーキシステムの1800系や5300系などと連結しています。
今回は動力なしの4両セットが安かったので購入しました。
商品情報
・品番:4118
・4両ブックケース入り
・ク5000‐モ5050-モ5150‐ク5100の4両セット
・動力なし
・足回りはねじ止め式の東武ミンデン(先頭)とFS539(中間)台車を採用
・ライトユニット搭載
・ステッカー、車番インレタが付属
・SRアンテナ・ヒューズ箱ランナー×2、増結セット(№4118)のみ増結用ドローバーと対応スカートが付属
・1箱14800円
・2009年7月発売
同時に動力付き(№4117)が販売されました。プロトタイプは5001~5009編成までのボルスタ付き台車を採用した編成で、2011年にはボルスタレス台車を履いた編成も製品化され、2021年には標識灯も点灯するようになったバージョンアップ品が製品化されました。
購入店の創業祭で安くなったのと、同店舗で特価品として50%OFFで出ていたものもあったのでまとめて購入しました。
レビュー
〇豊橋寄り先頭車 ク5000
ク5300
豊橋寄りの先頭車ク5000です。
3300系・3150系に続き登場したステンレスカー。日車ブロック工法を用いた車両のため、ドア周りが一段出ているのが特徴的ですね。3300系の赤細帯ではなく、少し太い赤帯をまとっています。
正面
3300系をベースにしていますが、非常扉のない非貫通式にされました。小改造で設置できるように設計されているそうです。
ライト周りは黒いスリットが入った塗装ではなく、少し太い赤帯を巻くスタイルになったのは同じ見た目でブレーキシステムの違う3300・3150系と連結できないため見分けられるようにするためだとか。
行先方向幕は選択式でライトユニットに貼り付けます。正面窓ガラスを外す必要があり、車体とシャーシを外し、ライトユニットを1~2㎜程後ろに下げることで正面窓ガラスを外せるようになります。
ちょっと難しいですね。また車体とスカートの隙間には黒のステッカーを貼るようになります。
スカートは豊橋寄り(ク5000)と岐阜寄り(ク5100)とで電子ホーンのスリットが入る向きが変わるので、それぞれ専用品が製作されています。
側面
床下機器はダークグレー成型でCP関係が取り付けられています。
台車は東武ミンデンを使っているとのこと。
窓サッシやは塗装済み。車番(岐阜寄りに貼り付け)、優先席、行き先表示、車イスステッカーをそれぞれ貼ります。メイテツウイングは印刷済み。
妻面
妻面は雨どい、両サイドに昇降ステップ、幌部は幌連結用のハンドルがモールドで表現されていますので、少し情報量は多いかも。車体裾が絞られていますが、鋼製車のように卵型の車体ではないため、丸くはなく角を落としたような感じになります。
カプラーはKATO製に交換しました。
屋根
信号炎管やベンチレーターは一体成型品、クーラーは別パーツ成型の取り付け済みで、SRアンテナはユーザー取り付け品となります。
SRアンテナ
ユーザー取り付けパーツでSRアンテナを取り付けます。
結構取り付けが固く、気を付けないとボディを壊しそうになりますので注意。
〇豊橋寄り中間車 モ5050
モ5350
豊橋寄り中間車のモ5050です。編成の豊橋寄りに組み込まれる電動車になります。
豊橋寄りにパンタグラフが取り付けられています。
妻面(豊橋寄り)
豊橋寄りの妻面はパンタのカギ外し用の輪っか付きの紐 昇降ステップ、パンタ配管が両側にモールド表現されています。
側面
床下機器は主制御器や断流器類が取り付けられています。パンタグラフは豊橋寄りに取り付けられています。
先頭車とともに窓ガラスは少し薄い緑で着色済みとなっています。動力付きの製品はこのモ5050に動力が取り付けられています。
妻面(岐阜寄り)
岐阜寄りの妻面は先頭車と同じ形状。
屋根
屋根はPT42Nが取り付けられています。ヒューズ箱はユーザー取り付け品。
パンタ周り
ヒューズ箱は大と中を1個ずつ取り付けます。クーラーのメッシュ部からファンが見えるのはとてもいいですね。実車はクーラーも1000系から流用しているとのこと。
パンタ横のランボードは別パーツで横から見ると隙間も開けてあります。
〇岐阜寄り中間車 モ5150
モ5150
岐阜寄りに組み込まれる中間車のモ5150です。
車体はモ5050を反転させたような感じです。
妻面(豊橋寄り)
豊橋寄りはパンタの引き紐などは無し。
側面
床下機器はCP関係の部品が取り付けられています。
妻面(岐阜寄り)
岐阜寄りにパンタグラフが搭載され、モ5050を反転させたような組み合わせですが、モ5150はヒューズ箱が1個の車両となるため、パンタ配管も向かって左側にのみ引かれています。
屋根
岐阜寄りにパンタが取り付けられています。ヒューズ箱は中を1個取り付けます。
パンタ周り
名鉄車は車両によって屋根上機器が違う時があるのでジャンクなどで集めるときに気にしないと間違えやすいと思います。
〇岐阜寄り先頭車 ク5100
モ5100
岐阜寄り先頭車のク5100です。5000系は2両編成の車両が作られなかったですね。
正面
基本的なものはク5000と同じ。スカートの電子ホーン用のスリットが向かって左側になります。
連結用ドローバーを取り付けるときはこのスカートごと取り外すようになります。BMTN化をするときはうまく首を振れるようにすることができるだろうか?
側面
床下機器類は専用品が製作されました。
妻面
妻面です。仕様はパンタなし部分と同じもの。
屋根
屋根はク5000と同じ。
1編成導入
2本買ったうちの1本は去年の頭に作った6000系9・10次車より捻出した動力ユニットをベースにバラジャンクの名鉄1000系特別車より台車枠を組み合わせて動力化を行いました。
カプラーはこれを買ったときはキモになるJC0380が長期在庫なし(21年12月に少量再販されるようですが…)だったのと、改造してもスカートがあるのでカプラーの首を振らせることができるかわからなかったため、しばらくはドローバー連結で行くようになると思います。
通勤車がどんどん集まってきたぞぅ。