今回は伊豆急8000系のイベント塗装車です。

 

パッケージ

伊豆急8000系がトランバガテルラッピングからリバイバルラッピングとして2012年に赤帯(TA-2)と無塗装(TB-2)になり臨時列車として走ってから7年後、今度はTA-7編成が2020年歌舞伎塗装(正面のみ)になりました。

今回は歌舞伎塗装になったTA-7編成になります。

 

商品情報

・2021年7月発売

・クハ8017‐モハ8207‐クモハ8152の3両セット

・1箱5940円

・動力化台車枠、列車無線アンテナ、信号炎管パーツ、ステッカーが付属

先頭車化改造車が含まれるこのTA-7編成と同時に通常塗装のTB-2編成も同時発売。

※1…TA編成のクモハ8150形は中間車に運転台を新規で取り付けた改造車

※2…TB編成のクモハ8250形は先頭車に電動車と同じ機能を追加した改造車
メーカー推奨パーツ

・動力ユニット TM-08R(20m級A)※スペーサーLを使用

・走行パーツ  TT-03R

・パンタグラフ TOMIX 0238 PG16

・パンタグラフ TOMIX 0249 PT-7113-B(TB-2編成のクモハ8251に取り付け)

レビュー

〇伊東・熱海寄り先頭車 クハ8017

クハ8017

伊東・熱海寄り先頭車のクハ8017です。

東急時代はクハ8015として渋谷寄り先頭車として使用されていました。2019年の検査明けでハワイアンブルー帯を剥がされ無塗装で活躍していましたが、イベントで無塗装・赤帯でそれぞれ走ったのち、2020年に歌舞伎塗装となりました。

歌舞伎塗装は正面のみラッピングとなりました。

 

正面

行き先表示器(団体)、車番(8017)、運行番号(351)、編成番号(TA-7)が印刷済み。

Hゴムとワイパー、東急時代のスカートなしを再現するためにスカートは黒で塗装済み。ヘッドライト、テールライトはクリアレンズとなります。

東急時代に室内更新が施された車両と見分けがつけられるように施されたこの歌舞伎塗装。

赤帯ばかりだった東横線の中でも目立つ車両でしたね。

 

側面

側面は車番、社紋、弱冷房車表記、表示器が印刷されています。側面に赤帯が入らないので若干物足りない感じです。

床下機器はMGやブレーキ装置類が取り付けられています。

 

妻面

妻面は拡幅貫通路でドアコック、銘版類、手すりがモールドで表現されています。

室内パーツは以前発売されたものと同じく淡い青色になります。

 

屋根

クーラーは別パーツ。

ユーザー取り付けパーツで信号炎管、無線アンテナ(JR型)、アンテナ土台(東急時代のもの)をそれぞれ取り付けます。

 

上:信号炎管 中:JR型列車無線アンテナ 下:列車無線アンテナ土台

信号炎管は伊豆急譲渡時に取り付けされ、製品での取り付けは0.7㎜ドリルで穴あけ。

JR型の列車無線アンテナも伊豆急譲渡時に逆L字型から交換されたもので、1.0㎜ドリルで穴あけ。取り付け位置は東急時代からクーラー間になります(初期車は運転台直上)。

列車無線アンテナの土台は東急時代にアンテナが2個取り付けられ、後に撤去されたものがそのまま連結面のクーラー間に残されています。1.0㎜のドリルで製品の逆L字型のアンテナパーツを取り付け、先端部分のみカットします。

 

〇中間車 モハ8202

モハ8202

中間車のモハ8202です。東急時代はデハ8116号車でした。

譲渡時にトイレの取り付け工事が行われました。

 

妻面(伊東・熱海寄り)

こちら側はトイレが増設されたため、向かって右側の妻面窓は埋められました。

右側の貫通扉の半分が埋まるぐらいの大きさですが、東急時代に8500系に増設されたタイプの幅が狭い貫通扉が使用されていたら目立たないようになっていたであろう改造車のポイントですね。

 

側面

側面は伊東・熱海寄りにトイレが増設されたため、窓が埋められています。

床下機器はCP関係機器が取り付けられています。種車はデハ8100形ですが4両で導入された当初、離線対策としてパンタ付きの中間車が必要となったため車体はデハ8100そのままで主制御器や主抵抗器類が撤去され、デハ8200相当の物に交換されました。

東急8000系列譲渡車でパンタ増設となるとクーラーの撤去が必要となりますが、伊豆急譲渡の時は冷房能力を維持をしつつ、屋根周りの改造が不要になるからこのようにしたんですかね?

 

妻面

伊豆急下田寄りの妻面です。こちらは手すり、銘版類がモールドで表現されています。

 

トイレ部

トイレ部の窓はステンレス板を上から貼り付けるためここだけ色や質感が変わります。

製品では色味の違うステンレスシルバーで塗装されています。

普通鋼製の車両ならその部分だけ溶接して塗装で埋めますが…ステンレス車はそれができないためその部分だけ上から貼り付けるのでこんな感じになってしまうんですよね。

JR車であとに設置された車両もこんな感じですね。

 

屋根

屋根はデハ8100時代とほぼ変わらず。ヒューズ箱が1個撤去されています。

 

パンタ周り

ヒューズ箱は撤去されて土台のみ残されています。

 

〇伊豆急下田寄り先頭車 クモハ8152

クモハ8152

伊豆急下田寄りのクモハ8152です。

この車両は中間車から改造された車両で、元は8500系のデハ8723で伊豆急8000系のうち、唯一の8500系から改造された車両です。

東急8000系譲渡用の販売用モデルカーとしてクモハ8252と一緒に改造された初期の車両です。

このモデルカー編成は当初、T12編成として2両で使用されていましたが後に4両のT7編成と組み換えが行われ3両のTA‐7編成として(クモハ8252はTB-7編成)現在に至ります。

 

正面

中間車から改造された車両で東急8000系のデザインに合わせた設計になりますが、使用しない通過表示灯や構体側の補強により正面のアンチクライマーや補強帯をなくしたため、すっきりした顔つきになっています。

ライトや貫通扉は廃車になったクハ8000形よりそれぞれ移設しています。

 

比較

左がクハ8000形で右が改造されたクモハ8150形。

窓下の補強帯などがないだけで結構変わりますね。

 

側面

側面表記類は同じ。床下機器は主抵抗器や主制御器が取り付けられています。

増設された運転台部分はモハ8207のトイレ増設部分と同じく、ステンレス外板を新たに貼り付けているため色味が違う銀色で塗装されています。

 

 

上:運転台増設部分 中:行き先表示器 下:社紋

運転台増設部分は構体改造を施しさ際、元のコルゲート板が使用できないため一枚物のステンレス板に置き換えられました。東急譲渡車だけでなく、ステンレス車両の改造車はこのように新しく外板を貼り付ける際はこのように元のコルゲートやビードをなくすことが多いですね。

側面表示器は本来は大型の物が設置されますが、製品は成型の都合で小窓の物(8000系後期に増備された車両や8500系は大型の表示器)がそのまま使用されています。

そのため、おまけとして大型表示器用のステッカーが付属しています。

 

妻面

こちらは配管、手すり、銘版類がモールドで表現されています。

妻面窓のHゴムは黒で塗装されています。

 

屋根

元が8500系のため、この車両のみランボード有になります。

アンテナ類は運転台寄りに設置。

 

無線アンテナ類

信号炎管はクハ8017と同じ位置に。無線アンテナは運転台寄りに増設されました。

クハ8000形とは違う位置に付くのもまた改造車のポイントですね。軟質の部品なので力を入れた際にすぐ白くなってしまいますね。

 

パンタ部

ヒューズ類は2個設置されています。

 

1編成導入

歌舞伎塗装リバイバルカラーとして復活した8000系。せっかくなら側面も赤帯を入れてほしいところでしたが、1日限りの臨時列車で使用されるならコスト面的にもしょうがないところだったのではないでしょうか。

とはいえ、この歌舞伎塗装が復活してくれたのはうれしいですね(見に行けなかったのが残念)。

無塗装と赤帯は製品化されなかったので塗装変更で作ったのもあり、手持ちの伊豆急8000系は6編成となりました。

これを機に歌舞伎塗装の東急8000系も鉄コレで発売されるとうれしいですね。