今回は名古屋市営地下鉄鶴舞線で活躍する主力車両、3050形の中で3000形を中間車として組み込んだ3159Hです。
1993年に鶴舞線全線開業+名鉄犬山線への乗り入れを行うためにこの3050形が6両編成で導入されました。
このとき、4両編成で運転されていた3000形を6両編成に組み換える工事が行われており、4両編成23本が6両編成15本となり2両余剰となったため、1993年投入分の最終編成3159Hは4両編成で落成し、余剰の3000形2両を組み込んで6両編成となりました。
パッケージは3000形や3050形の時と異なり、グレーの背景に青い帯ではなく、他の製品と同じように白地に車両のフレームが印刷されたパッケージとなりました。
商品情報
・2020年5月発売(当初は4月発売予定)
・1箱9000円+税
・ユーザー取り付けパーツで列車無線アンテナ、信号炎管、誘導無線アンテナ、動力化台車枠が付属
・3159-3259-3706-3806-3759-3859の6両セット
同時に3050形(通常タイプ)も発売されました。
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット TM-08R(20m級A)※スペーサーLを使用
・走行パーツ TT-04R
・パンタグラフ TOMIX 0250 PT-4212-S
レビュー
〇赤池・豊田寄り先頭車 3159
3151
赤池・豊田寄りの先頭車、3159です。制御電動車で屋根にパンタグラフを搭載しています。
先に紹介した3151号車と同じものです。
正面
路線色の地下鉄マーク、車番(3159)、行先方向幕(上小田井)が印刷済み。
運行番号は印刷されていませんが、方向幕とともに付属のステッカーで選択することができます。
茶色いキセが見えててGOODです。室内にあるカスは私が屋根上機器を取り付けたときに除去しそこなったものです(汗)。
実車は中間車に3000形を組み込んだため、3000形用の走行機器表示灯が追加されているそうです。
側面
側面です。すっきりとしたボディとなり、斜めに切れた水色の帯がぐるっと回っています。
行先方向幕、車番、路線表記が印刷済み。床下機器はVVVFや断流器、CPが取り付けられています。
表記類
側面方向幕もステッカーで変更可能。
路線表記は製造の都合で潰れ気味になっています・・・
3000形の時と同じようにサードパーティーから出ている表記を貼るとカッコよくなると思います。
妻面
妻面には屋根からのパンタ配管、両側に手すりがモールドで表現されていますが、更に貫通路にも手すりが表現されています。
屋根
製造当初は2パンタ車で後に撤去されたため、製品でも運転台側はパンタが撤去された状態が再現されています。
クーラー、通風機、ヒューズ箱が別パーツで、無線アンテナと信号炎管はユーザー取り付けパーツとなります。
パンタ撤去部
パンタ撤去部は引き通し配管、パンタ台避雷器がモールドで表現されています。
穴を開ければ2パンタ時代を再現できるかもしれませんね。
パンタ部
こちらは連結面側のパンタ部。2パンタ化する際は引き通し配管から少し真鍮線を出せばできるでしょうか?
車端部にはてすりがモールドで表現されています。
アンテナ部
ユーザー取り付けパーツで名鉄型無線アンテナ(1㎜穴)と信号炎管(0.7㎜穴)を取り付けます。
〇中間車 3259
3259
パンタなし中間車の3259です。この車両は付随車となります。
動力ユニットの取り付けは3000形は対応せず(台車枠が付属しない)ため、中間車に組み込む時はこの3259号車か3759号車のどちらかにする必要があります。
妻面(赤池寄り)
赤池寄りはドアコックと貫通路の手すりがモールドで表現されています。
車体裾部の一段低くなっているところも表現されています。
側面
印刷表記類は一緒。床下機器はSIVや蓄電池が搭載されています。
妻面(上小田井寄り)
上小田井寄りの妻面には貫通扉が取り付けられています。
屋根
クーラーと通風器が別パーツになっています。
クーラーの取り付け位置は車両中央寄りになっています。
〇中間車 3706
3706
パンタあり中間車の3706です。3700形で、元々はパンタ2基で製造された車両です。
妻面(赤池寄り)
赤池寄りはクリーム色の貫通扉が設置されています。妻面の窓はなく、両側に手すりがモールドで表現されています。
側面
3000形なのでコルゲートボディとなります。
床下機器は主制御器や断流器箱が取り付けられています。両側の3050形はVVVF車ですが、この3000形は電機子チョッパ制御と編成で2種類の制御方式が採用されています。
妻面(上小田井寄り)
妻面は両側に手すりがモールド表現されています。
表記類
3000形の青い車番、路線表記、行先方向幕が印刷済みとなっています。
窓Hゴムはグレーで塗装されています。
屋根
赤池寄りにもパンタ台が残り、引き通し配管なども残されています。
パンタ部
パンタ部です。
パンタ撤去部
パンタ撤去部はパンタ台、ランボード、避雷器が残されています。
3259-3706との連結部
このような組み合わせは都営10-000形を思い出しますね。
〇中間車 3806
3806
パンタなし中間車の3806です。元々は先頭車で中間車化改造の際に3800形は3800A形(3100形は3100A形)に形式変更が行われました。
妻面(赤池寄り)
赤池寄りは貫通扉なし。
側面
上小田井・犬山寄りの先頭車であったため、屋根上には誘導無線アンテナが付きます。
床下機器はMGやCPが取り付けられています。
この車両は電動車で、通常の3050形と違い1M多い4M2Tとなります。
妻面(上小田井寄り)
上小田井寄りの妻面は元運転台で、車番、社紋が印刷されています。行先方向幕とライトユニットは撤去され板で塞がされているところと、正面の帯が切れているところが再現されています。
屋根
屋根は誘導無線アンテナ、信号炎管、無線アンテナ(土台のみ)を取り付けます。
3806-3759との連結
先頭車が中間に組み込まれているのも中々いいですよね。
〇中間車3759
3751
パンタあり中間車の3759です。この車両もパンタを2基搭載していた時代があったので赤池寄りにパンタ撤去部があります。
妻面(赤池寄り)
赤池寄りは手すり、ドアコックがモールドで表現されています。
側面
側面は他の3050形と同じ。床下機器はVVVF関係部品が取り付けられています。
妻面
妻面には屋根からのパンタ配管、両側に手すりがモールドで表現されていますが、更に貫通路にも手すりが表現されています。
屋根
3159から無線アンテナを引いたような感じですね。
〇上小田井・犬山寄り先頭車 3859
3859
上小田井・犬山寄り先頭車の3859です。
こちらには誘導無線アンテナが搭載されています。
正面
表記類や形状は3159と同じ。
側面
床下機器は3259と同じSIV関係の部品が取り付けられています。
屋根
上小田井川には大型、赤池寄りには小型の誘導無線アンテナを取り付けます。
誘導無線アンテナ
長電の時もそうでしたが、部品自体が柔らかい素材でできているので取り付け穴を少し大きくした方がいいと思います。
列車無線アンテナ
3159と同じ様に名鉄形無線アンテナと信号炎管を取り付けます。
スカートやアンテナ類は塗装してあげると引き締まってカッコよくなると思います。
1編成導入
3050形と一緒に購入。
通常版だけではなく異形式混結の編成が製品化されるとは思いませんでした。
実車は昨年廃車になってしまい見ることが出来なくて残念でしたが、手元に残せるようになったのは非常にうれしいですね。
テックステーションから組み合わせの違う3000形も限定販売されるという事で、鶴舞線が非常にアツくなってきていてうれしいです。