今回はかつて営団地下鉄日比谷線で活躍していた3000系の増結セットです。
パッケージ
営団地下鉄日比谷線用として登場した車両で、製造にあたり普通鋼製で塗装、セミステンレス製、アルミ製の3種類の製造法があげられ、セミステンレス製なら塗装不要で工場入場時の日数を減らすメリットがあったため、営団初のセミステンレス車両として製造されました。
商品情報
メーカー推奨パーツ
レビュー
〇パンタ付き中間車 4513号車
4513号車
パンタ付き中間電動車の4513号車です。パンタグラフを搭載している車両で6両編成化の時に作られた中間車です。4501-4578号の78両が製造されました。連結位置は3号車。のちに8両編成化の時に4両が改造されて3500形となりました。
妻面(中目黒寄り)
中目黒寄りの妻面です。向かって左側は2段窓になっています。
側面
側面です。側面は窓上、窓下、ドア下にもコルゲートが施され、ドア窓も小窓となっています。
塗装は銀一色。団章と車番が印刷済みとなっています。床下機器は抵抗器類が取り付けられています。
妻面(北千住寄り)
妻面は貫通扉両脇に屋根からの配管が通り、車体外側に手すりがモールド表現されています。
右側には表記プレート部がついています。
屋根
屋根は非冷房時代のもので、大きめのベンチレーターが4基、薄型のベンチレーターが2基、ヒューズ箱2個が別パーツで取り付けられています。
パンタ周り
薄型のベンチレーターはパンタグラフの脇にのみ取り付けられています。パンタグラフをたたんだ時に接触しないように薄型になっています。仕様は3000形と同じ作りになっています。
配管はランボード外側に回るものもあり、細かく表現されています。
〇簡易運転台つき中間車 3518号車
3518号車
構内入換用に簡易運転台が設置された中間電動車です。3505-3574号車が製造され、奇数車両にはパンタグラフを設置しています。
3501-3504号車は4500形のうち4両が改造により登場し、新規製造分と合わせて74両となっています。連結位置は4号車。
妻面(中目黒寄り)
中目黒寄りの妻面です。向かって左側は2段窓になっています。右下に表記プレートがモールド表現されています。
側面
側面は窓上、窓下にコルゲートが回り、団章、車番が印刷済み。
床下機器は制御器が取り付けられています。台車がFS510ではなく、新規製作されたFS348形台車が取り付けられています。北千住寄りの床下機器に接触しそうでちょっと怖いです・・・
FS510台車
地方鉄道でも活躍するFS510台車はこの営団3000系から譲り受けたものですね。
富士急や富山地方鉄道でも見ることができる形式です。SUミンデンドイツ式台車だそうです。
FS348台車
今回新規パーツでFS348台車が製作されました。3次車以降の車両に搭載されていて、ミンデンドイツ式台車だそうです。
動力化するには他の鉄コレでFS510を使っている製品が多いため、今製品には台車枠が付属せずTM-06Rに付属するFS510台車枠を使用することがメーカーから推奨されているため、FS348台車での動力化は改造しないといけないようになっています。
妻面(北千住寄り)
北千住寄りは簡易運転台が設置されているため、2段窓になっていないのが特徴。右側のコルゲートの貫通扉寄りには縦に1本ラインが入っています。
屋根
屋根はベンチレーターが6基ちどり配置で取り付けられています。
〇簡易運転台つきパンタあり中間車 3517号車
3517号車
3517号車です。この車両も簡易運転台つき車両で、3518号車と連結する面に簡易運転台が設置されており、8両編成の時にちょうど真ん中で分割できるようになっています。連結位置は5号車になります。
妻面(中目黒寄り)
中目黒寄りの妻面です。簡易運転台が設置されているため、2段窓になっていないのが特徴。左側のコルゲートの貫通扉寄りには縦に1本ラインが入っています。
側面
ボディの仕様は4513号車と同じで、台車が3518号車と同じくFS348台車になっています。
妻面(北千住寄り)
妻面は仕様が4513号車と同じ。
屋根
屋根の仕様も4513号車と同じ。
〇パンタなし中間車 4514号車
4514号車
4500形偶数車でパンタなし中間電動車の4514号車です。連結位置は6号車。
仕様は4010、4009号車と同じ。
1編成導入
マイクロエースで完成品、クロスポイントからはキットが出ていましたが、今回TOMYTECから鉄コレで登場したので購入しました。
塗装はとても良い仕上がりで、団章の表記がちょっとかすれ気味なのと、方向幕を他のものにするにはCPの営団ステッカーを使用するとよさそうです。
ベンチレーターの取り付けが結構ガタガタなところがあるので一部加工をした方がよさそうです。
日比谷線を走る車両では東急からKATOのレジェンドコレクションの7000系、東武から鉄コレの2000系、営団からはこの3000系、各1編成ずつそろえることができました。
東急、営団、東武3社が相互乗り入れをする際に決めた規格により18m級3扉(東急側が当時18m級が標準であったため東急側に合わせた)の車両が使われ、東急では7000系の後継は1000系となり、2013年まで乗り入れ。東武は2000系の後は20000系列になり現在は20m級4扉の70000系が増備され置き換えがすすんでいます。営団側は03系で置き換え、東京メトロになってからは東武70000系と共通仕様の13000系を増備しています。
東急は副都心線乗り入れに切り替えたため、直通は終了しました。乗り入れが続いていたら東急側も20m級4扉の新型車両が走っていたかもしれませんね。























