今回はKATOのJR東日本E257系0番台(あずさ・かいじ)です。

 

パッケージ

7両基本セット(10-433)は大型のブックケース、4両増結セット(10-434)は小型ブックケースとなります。

後に強化型スカートが設置された改良型、踊り子に転用された2000番台、波動用の5000番台とそれぞれ製品化されました。

 

商品情報

・品番:10-433(7両基本セット)、10-434(4両増結セット)

・7両基本セット…クハE257-111(3)-モハE257-11(4)-モハE256-11(5・M)-サロハE257-11(8)-モハE257-111(9)-モハE256-111(10)-クハE256-11(11)

・4両増結セット…クハE257-5(1)-クモハE257-5(2)-モハE257-1011(6)-サハE257-11(7) 車番後ろの()内数字は号車になります

・車番印刷済み

・ライトユニット搭載

・ユーザー取り付けパーツが付属。

・1箱18700円(基本)、10340円(増結)

・2002年12月発売

 

実車情報

中央線で使用されていた183・189系を置き換えるために2001年より登場した車両です。

増結用2両編成と基本9両編成があり、連結して最大11両編成であずさ・かいじ号を中心に運用されていました。

E353系投入により徐々に中央線の運用から外れ、各種改造を受けて2000番台となり踊り子用185系の置き換えを行いました。また、一部編成は波動輸送用車両として改造を受けて5000番台となりました。

同時期に房総用の500番台も転用改造を受けて2500・5000番台となり2500番台は2000番台と連結して踊り子として使用されています。

 

レビュー

〇新宿寄り先頭車(増結編成) 1号車 クハE257-5 

クハE257-5

新宿寄り先頭車のクハE257-5です。こちらは増結用編成の車両で編成番号はモトM-205編成となります。

非貫通型の先頭車で大型の運転台窓、ブラックフェイスが採用され愛称表示器はLED式のものが採用されています。

 

正面

武田菱を模したデザインロゴにSERIESE257ロゴが印刷済み。ライトユニット、愛称表示器は点灯します。

スカートは旧型ですが、強化型よりこちらの方が個人的に見た目がいいと思っていま

す。

 

 

側面

車番・JRロゴ、ATS表記、号車表記が印刷済みです。

昇降用扉は両端に2か所設けられています。

5色のひし形を組み合わせたデザインが採用され、ピンク色は春の花、碧(みどり)色は夏の木の葉、黄色は秋の紅葉、青紫色は冬の山々、銀色は八ヶ岳やアルプスの嶺を表しているそうです。

車両ごとに組み合わせが異なっています。

床下機器はSIVとCPが取り付けられていて、トイレ有車両のため車端部にはトイレタンクも取り付けられています。

 

表記など

くつずりも銀で塗装済み。

ドア横には4つの異なるデザインをまとめたひし形の表記があり、号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、新宿の高層ビル群をイメージしたデザイン(左)となっています。

 

 

妻面

妻面は昇降用ステップ、銘版がモールド表現となっています。

カプラーはフック付きのボディマウントタイプKATOカプラーになっています。

 

 

屋根

屋根は白色ベースで運転台側にアンテナが設置されています。

 

〇松本寄り先頭車(増結編成) 2号車 クモハE257-5 

クモハE257-5

松本寄り先頭車のクモハE257-5です。増結用編成の車両でパンタ付きの制御電動車となります。

この車両は乗降用扉が運転台側に1か所設置されています。

 

 

妻面

パンタ用配管は妻面内に収められているため外側には露出していません。

 

側面

車番・JRロゴ、ATS表記、号車表記が印刷済みです。

床下機器はVVVFなどの主制御器が取り付けられていて、松本寄りには簡易運転台が設置されています。

 

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、高尾山のもみじをイメージしたデザイン(左)となっています。

簡易運転台部は窓が設置されています。

 

正面

増解結時に単独で入換ができるように簡易運転台が設置されています。ヘッドライト・テールライトがそれぞれ設置され、幌も設置されています。

全5編成ありましたが、踊り子などに転用されなったためすべて廃車となってしまいました。

 

屋根

松本寄りには無線アンテナ、新宿寄りにはパンタグラフと避雷器が取り付けられています。

配管、信号炎管はモールド表現になります。パンタグラフの土台と集電舟体が黄色いのが特徴的なパンタグラフですね。

 

〇新宿寄り先頭車(基本編成) 3号車 クハE257-111 

クハE257-111

新宿寄り先頭車のクハE257-111です。基本編成でモトM-111編成がプロトタイプとなります。

増結用編成と連結し、通り抜けができるように貫通型の先頭車となります。

 

正面

非貫通型のデザインをベースに中央部に貫通扉と幌を装備しています。

愛称表示機が貫通扉に収めるために小型になり、テールライトは愛称表示機の下か幌の両脇に取り付け位置が変更されました。

 

 

側面

車番・JRロゴ、ATS表記、号車表記が印刷済みです。

床下機器は1号車と同じくSIVやCPが取り付けられていて、車端部にはトイレタンクが設置されています。

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、富士山をイメージしたデザイン(左)となっています。

妻面は1号車と同じなので割愛。

 

 

屋根

新宿寄りには無線アンテナが取り付けられています。

信号炎管はモールド表現になります。

 

〇中間車 4号車 モハE257-11 

モハE257-11

4号車の中間電動車モハE257-11です。新宿寄りにパンタグラフを設置しています。

新宿寄り妻面は2号車と同じなので割愛。

 

側面

車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器は2号車と同じくVVVFなどの主制御機器類が取り付けられています。

 

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、甲州市のぶどうをイメージしたデザイン(左)となっています。

 

妻面(松本寄り)

松本寄り妻面は銘版類が車体上側に設置されているのが特徴。

 

屋根

屋根は避雷器とパンタグラフのみ取り付けられています。

カーブが多い路線を高速で通過するため車体傾斜システムを採用しているので重心を下げるために屋根上機器は必要最小限のもの以外設置していません。

 

〇中間車 5号車 モハE256-11(M) 

モハE256-11

5号車の中間電動車モハE256-11です。松本寄りにトイレや公衆電話が設置されています。

 

妻面(新宿寄り)

新宿寄り妻面は昇降用ステップ、車端ダンパーがモールド表現されています。

各車に取り付けられているこのダンパー、隣の車とつないで揺れを抑えるためのものだそうですね。

 

 

側面

車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器はSIVが取り付けられています。製品ではモーター車になります。

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、甲府市のももをイメージしたデザイン(左)となっています。

トイレ、公衆電話以外にジュースの自動販売機も設置されていました。

松本寄り妻面は4号車と同じなので割愛。

 

 

屋根

松本寄りには公衆電話用のアンテナが2個設置されています。

 

〇中間車 6号車 モハE257-1011 

モハE257-1011

6号車の中間電動車モハE257-11です。新宿寄りにパンタグラフを設置しています。

妻面は4号車と同じなので割愛。モハE256形とユニットを組まない単独電動車となります。

 

 

側面

車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器は2号車と同じくVVVFなどの主制御機器類が取り付けられています。

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、諏訪湖祭湖上花火大会をイメージしたデザイン(左)となっています。

松本寄り妻面、屋根は4号車と同じなので割愛。

 

〇中間車 7号車 サハE257-11 

サハE257-11

7号車の中間付随車サハE257-11です。

 

妻面(新宿寄り)

新宿寄り妻面はステップ、車端ダンパーがモールド表現されています。車端機器が特にないためすっきりしています。

 

 

側面

車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器はCPが設置されています。車いす対応の座席、大型トイレ、車販準備室や多目的室を備えた車両となっています。

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、車いす表記(左)となっています。

松本寄り妻面1号車と同じなので割愛。

 

屋根

屋根上機器はなにも設置されていません。

 

〇中間車 8号車 サロハE257-11 

サロハE257-11

8号車の半室グリーン車・サロハE257-11です。

新宿寄りが普通車で松本寄りがグリーン車になります。

 

 

側面

車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器はCPが取り付けられています。グリーン車と普通車で窓割が異なるのが特徴的です。

 

表記など

ドア横ひし形表記2種類あり、新宿寄り普通車側は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、松本城をイメージしたデザイン(左)。

松本寄りグリーン車はひし形左側のデザインがグリーン車マークとなっています。

妻面、屋根は7号車と同じなので割愛。

 

〇中間車 9号車 モハE257-111

モハE257-111

9号車の中間電動車モハE257-111です。新宿寄りにパンタグラフを設置しています。

妻面、屋根は6号車と同じなので割愛。

 

 

側面

車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器はVVVFなどの主制御機器類が取り付けられています。新宿寄りにカウンターがあるフリースペースが設けられています。

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、信州のりんごをイメージしたデザイン(左)となっています。

 

〇中間車 10号車 モハE256-111 

モハE256-111

10号車の中間電動車モハE256-111です。5号車のモハE256と同一仕様。

屋根・妻面は5号車と同じなので割愛。

 

 

側面

車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器はCP・SIVが設置されています。

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、道祖伸をイメージしたデザイン(左)となっています。

 

〇松本寄り先頭車 11号車 クハE256-11 

 

クハE256-11

11号車のクハE256-11です。

 

正面

1号車のクハE257-11と同一仕様。

 

 

側面

JRロゴ、ATS表記、車番、号車表記が印刷済みです。

床下機器はCPが設置されています。こちらは1号車と異なり乗降用扉は運転台側1か所のみとなります。

 

 

表記など

ドア横ひし形表記は号車(上)、SERIES E257表記(右)、禁煙表記(下)、白馬村のスキー場をイメージしたデザイン(左)となっています。

妻面・屋根は1号車と同様なので割愛。

 

1編成導入

中央線シリーズを増やしたくて前から探していた製品。ぽちで11両セットがお安く出ていたので購入しました。

数回乗った車両でもあるので手元に残しておきたかった車両の一つ。

元々デザインもかっこいいですし、改造後の2種もいい感じなのでどこかで集めておきたいですね。