RICHARD & DANNY 「INDUSTRY」 1997
片やエレクトリック・トラッド・バンドのフェアポートにいたリチャード、片やアコースティック・トラッド・バンドにいたダニー、
血縁関係のない両トンプスン氏。
60年代はライバル・バンドにいて、お互い無視し合ってた、
というから、出逢いとは面白いもの。
血縁関係のない両トンプスン氏。
60年代はライバル・バンドにいて、お互い無視し合ってた、
というから、出逢いとは面白いもの。

オープニングの「Chorale」からして、どこかもの哀しげ。
両者の祖先世代が従事していた炭鉱が近代に廃坑になったことを題材とした
ひとつの「インダストリー」の終焉を描いたアルバムのようです。
両者の祖先世代が従事していた炭鉱が近代に廃坑になったことを題材とした
ひとつの「インダストリー」の終焉を描いたアルバムのようです。
リチャードらしいロックンロール全開の「Big Chimney」でさえ、
どこか「怒り」を感じます。
かと思えば、ダニーのダブル・ベースに導かれた「Kitty」は、
フィドルやホーンも交え、ユーモラスな展開だし、
怒りやある種のあきらめみたいな心情に2人が見事に感情移入した、
といった作品ではないでしょうか。
どこか「怒り」を感じます。
かと思えば、ダニーのダブル・ベースに導かれた「Kitty」は、
フィドルやホーンも交え、ユーモラスな展開だし、
怒りやある種のあきらめみたいな心情に2人が見事に感情移入した、
といった作品ではないでしょうか。
英国の産業史や労働問題には疎いのですが、怒りや苦しみみたいなものが
音から感じ取れます。
音から感じ取れます。