THE KINKS
「ARTHUR OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE」
1969
 
 『ひとつの家族の物語を通して英国の過去と現実を浮かび上がらせた
秀作コンセプト・アルバム。』
 
 邦題は「アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡」。
 
 
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 TVドラマの音楽として制作が進行してたけど、ドラマの企画が中止になった為、
ロック・オペラとして独立して制作が継続されたアルバムです。
レイ・ディヴィスの実姉とその夫を全盛期の大英帝国にダブらせて描かれてます。
ただ時は折りしもザ・フーの「トミー」が先にロック・オペラとして
脚光を浴びてしまったため、当時はほとんど話題にならなかったというのが
事実のようです。
 
 ボクがキンクスを知ったのは今から40数年前、
ラジオで流れてた「ヴィクトリア」が最初でした。
当時、中学生だったボクは、レイのヘンなヴィブラートに馴染めず、
でもメロディが好きで印象に残ってました。
あの頃はLPを買うということは中学生にとっては至難の業で、
LPどころか「ヴィクトリア」のシングル盤も買いませんでした。
今、こうやってCDのオープニング・チューンとして配された「ヴィクトリア」を
懐かしさに浸りながら聴いてます。
 
 例によって、アルバム・コンセプトは理解しづらいですが、
個々の楽曲はどれも素晴らしいですよ。