南佳孝 「スケッチブック」     2013
 
 『南佳孝デビュー40周年記念作は、リオの人気ピアノ・トリオとのコラボ。
ブラジルのグルーヴ満載の新作2曲を含む意欲作。
「モンロー・ウォーク」、「スローなブギにしてくれ」の
ブラジル新録ヴァージョンも収録!!』
 
 
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 6月19日にリリースされた新作です。
「恋のスケッチブック」「マエストロ」の新曲が2曲、
カヴァーは10ccの「I'm Not In Love」、クラシックⅣの「Spooky」、
ドン・マクリーンの「Vincent」の3曲、
ボッサからは「Sem Compromisso」、「おいしい水」、「Berimbau」の3曲、
セルフカヴァーは「モンロー・ウォーク」「スロ・ブギ」の2曲です。
 
 全曲リオ・レコーディングで、フェルナンド・メルリーノ(p)、
ゼ・ルイス(b)、ハファエル・バラーダ(ds)のピアノ・トリオがバック。
 
 新録の「恋のスケッチブック」は、ピアノ・トリオのバッキングがお洒落で、
ラストの「夢から覚めても 恋する気持ちだけは 無くしたくないさ 生きてる限り」
という詩が最高! エンディングの佳孝さんのアコギ・ソロもいいですねぇ。
 
 もうひとつの新録「マエストロ」、自分の愛器(ギター?)を
愛する人に例えて歌った唄で、フェルナンドのピアノがうまくマッチしています。
 
 セルフ・カヴァーの2曲は今までにもいろんな形でカヴァーしてますが、
ここでの「スロ・ブギ」は佳孝さん自身が「ワイア・ブラシでこの曲を歌うとは
思いませんでした。」と述べておられるように、ジャジーな仕上がりになってます。
まさに「大人のムード」ですね。
 
 欧米のいろんなミュージシャンが「50周年」を迎えたりしてますが、
気が付いたら佳孝さんも、もう40周年なんですよね。
デビュー・アルバムから時系列に聴いていくと、
「ニュー・ミュージック」と呼ばれた時代から、今日まで、
自分のスタイルを貫き通し、近年ではブラジリアン・テイストも取り入れ、
「南ワールド」を展開してくれてます。