YO-YO MA  「SOUL OF THE TANGO」        1997
 
 ヨーヨー・マのピアソラ作品集。
 
 
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 タンゴをクラシックからアプローチした、という感じ。
ヨーヨー・マのチェロは優雅に鳴り響きます。
でも、往年のピアソラのバンド(キンテート)はもっと情熱的だった、
こう何かほとばしるような熱いモノがありましたよね。
 
 あの有名な「リベルタンゴ」にイージー・リスニング的な処理を施すと、
こんな感じになるんでしょうね。非常に聴き易く、CMにも使われたようです。
 
 アサド兄弟のギターとヨーヨー・マのチェロが絡み合う「タンゴ組曲」は
どこか艶っぽくて好きですよ。2台のギターとチェロだけの
緩急使い分けた展開は、なかなかスリリングでもあります。
 
 ピアソラ自身のバンドネオンの音源(1987年)にチェロを被せたモノも
1曲だけありますが、ネストル・マルコーニのバンドネオンとのデュオ「カフェ1930」も
ヨーヨー・マのチェロは、ある時は悲しげに響き、またある時は力強く唄い、
変化のある演奏でした。でもちょっとお行儀良すぎるのかな?