GRAM PARSONS  「GRIEVOUS ANGEL」      1973
 
 グラム・パースンズのソロ2作目にして遺作ということになります。
 
 
イメージ 1
 
 
 
 オープニングはカントリー・スタイルの「Return Of The Grievous Angel」、
エミルゥ・ハリスがハーモニーをつけ(というか、ほとんどデュエット状態)、
ジェイムズ・バートンのギターとアル・パーキンスのペダルが冴えるタイトル曲です。
続くバラード「Hearts On Fire」もいいですなぁ。
ロック・チューンよりもカントリー・スタイル、とりわけバラード展開がいいね。
 
 亡き母に捧げた「Brass Buttons」も涙なしには聴けませんね。
このアルバムがリリースされる前にGPが亡くなったことと併せて感慨深いです。
 
 エンディングはGPとエミルゥの共作「In My Hour Of Darkness」、
ハーモニーをつけるのはエミルゥではなくリンダ・ロンスタッド。
バーニー・リードンの控えめなドブロが隠し味です。
 
 アルコールと薬物で不安定な精神状態だったGPが
こんなに優しさに溢れたアルバムをレコーディングできたことが奇跡でしょう。