JETHRO TULL  「WAR CHILD」      1974
 
 『1年間のライヴ活動停止後に発表された7枚目のアルバム。
シングル・ヒット曲「バングル・イン・ザ・ジャングル」を収録した
バラエティ豊かな意欲作。』
 
 
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 72年の「ジェラルド」、73年の「パッション・プレイ」と、
コンセプチュアルな大作が続いたタルでしたが、
本作は比較的わかりやすい楽曲が羅列されており、
英米のセールス的にも良かったんじゃないかな。
 
 タイトル・チューンの「War Child」、管弦や効果音なども入り、カッコいい!
トラッドぽいイントロの「Ladies」が変拍子の「蛍の光」で終わるところも憎い!
また「Queen And Country」や「Sealion」、「Bungle In The Jungle」あたりは
ハード・ロックしてるんだけど、イアンの声質や弦の導入などで、
かなり知的な感じさえ受けます。
ボートラの「Paradise Steakhouse」や「Sealion 2」などのドラムスを聴くと、
バリモア・バーロゥ、雑だけど中々迫力モノですね。
 
 大作の後の小品集みたいな感もありますが、いろんなタイプの音が聴け、
これはこれで結構楽しめるアルバムでした。