V.A.
「THE ISLE OF WIGHT MUSIC FESTIVAL 1970」     1970
 
 『25年の歳月を経て蘇る、ロック黄金期を代表するアーティストの
未発表パフォーマンスを満載したロック・ライヴの決定版!』
 
 
 
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 そう言えば、中学生の頃、ミシェル・デルペッシュというヒトの
「ワイト・イズ・ワイト」という曲がよくラジオで流れてました。
「ワイト・イズ・ワイト、ディラン・イズ・ディラン
 ワイト・イズ・ワイト、ヴィヴァ・ドノヴァン」という唄い出しは
今でも覚えています。でもこの曲は1969年にリリースされており、
たしかに69年のワイト島にはボブ・ディランは出てますが
ドノヴァンは70年のフェスに出場です。
ですからこの曲が世に出た69年はディランは出演してるものの
ドノヴァンは出てないのに、なぜ歌詞にドノヴァンが出てくるのでしょうか?
ちなみに70年はディランは出てませんから、
ここに収録された「Desolation Row」は当然スタジオ版、
映画の1シーンに挿入されただけのハナシ。
 
 さて、CDはこの時期の「旬な」バンド、フリーで幕を開けます。
旬といえば、このフリー、そしてEL&P、テイストあたりの音源はたまりませんね。
そして、このステージの半月後に亡くなったジミヘン、
モンタレー、ウッドストックに並んで素晴らしいステージなのですが、
ワタシ的にはチューニングの狂いまくったギターは我慢なりません。(笑)
 
 さて、新人フリーは前月に「All Right Now」をリリースしたばかり、
ステージではそのデビュー曲をソツなくこなしてます。
米国ブルーズを追究してたバンドが多かった当時の英国バンドの中で、
新人ながらここまでソウルフルに唄いこなしたポールはやっぱり凄い!
ポール・ロヂャーズ同様、早熟的な魅力のロリー・ギャラガー率いるテイスト、
この粗削りさがたまりませんねぇ。
 
 その他、ジェスロ・タルやテン・イヤーズ・アフター、ザ・フーなどは
絶頂期の魅力を堪能できます。フェス音源としてはモンタレーや
ウッドストックも素晴らしいけど、このワイト島もかなりイケてますぜ!