TOM WAITS 
「ON THE SCENE '73~KPFK FOLK SCENE BROADCAST」      
 1973
 
 73年にアルバム「CLOSING TIME」を発表し、
翌74年の「THE HEART OF SATURDAY NIGHT」の前に行われたFM局の
スタジオ・ライヴです。オフィシャル・ブートということですね。
 
 
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 ジャジーな路線へと向かう過渡期で、声もかわいい程度のしわがれ形で
ピアノ弾き語りとアコギ弾き語りで、インタヴューも挿入されてます。
 
 後の2ndアルバムに収められる曲もこの時点ではプロト・タイプとは言え、
かなり煮詰まった内容になってます。
 
 オリジナル・アルバム未収録が3曲あります。
Ray Bierl作の「Friday's Blues」、アコギ弾き語りで
この時期、このようなフォーキーな作品を好んで取り上げていたようです。
「Gettin' Drunk On The Bottle」はディヴィッド・ブルー作。
もう一つは「Tijuana」、クレジット上はトムとジャック・テンプチンの名義ですが、
ジャック・テンプチンの初出は78年の自身のアルバムなので、
トムはかなり早い時期からステージで唄っていたようです。
因みにジャック・テンプチンはイーグルスの「Peaceful Easy Feeling」の作者。
ここではジャックとデュエットしています。
初期のトムはアサイラムのレーベル・メイトらの曲を唄ったりしており、
ブートならではの収録の有難味を感じますね。