STING  「BRING ON THE NIGHT」        1985
 
 今、想うにポリスは当時パンク・バンドだと誤解しておりまして、
恥ずかしながらオンタイムではポリスは聴いてなかったんですよ。(笑)
「シンクロニシティ」が初めて聴いたポリスでした。
ところがなぜかスティングはソロ・デビューから聴いていたのです。
そのスティングのデビュー作「ブルータートルの夢」に続いて、
なんといきなりライヴ・アルバム!
ジャジーな要素も絡めてかなりクォリティ高し!
といった驚きを禁じ得なかったのも当時の正直な印象でした。
 
 
 
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 アルバム「ブルータートルの夢」からの曲と、
ポリス時代の曲などで構成されたこのライヴ・ツァー、
ブランフォード・マーサリスやケニー・カークランド、オマー・ハキム、
ダリル・ジョーンズらのジャズ系の若手を起用し、
ジャズとロックの融合を実現したサウンドは、
もちろんポリスではなし得なかっただろうし、
スティングがポリス時代から温めてきたひとつのヴィジョンでしょう。
それにしてもデビュー・アルバムに参加したこれらのミュージシャンが、
そのまんまの面子でツァーに出てしまった、という事実も凄いことです。
 
 どのテイクも素晴らしいのですが、「バーボン・ストリートの月」での
ブランフォードのクラシカルな要素を前面に出したサックスは素晴らしい!
またこの曲に於けるスティングの後半のヴォーカルは
なかなかエモーショナルで好きですよ。
 
 あと好きなのは「チルドレン・クルセイド」、
サックスのオブリガードがスティングのヴォーカルと対等に渡り合っており、
その音数の多ささえ違和感を感じさせないブランフォードの才能が光ってます