ANTONIO CARLOS JOBIM 
「LOVE, STRINGS AND JOBIM」      1966
 
 ジョビンとデオダートのコラボといえば、70年の「潮流」というのがありましたが、
66年の本作でデオダートが既に関わってるんですよ...
と思いながら聴き進むと、あれ!?どこにジョビンがいるの???
どうやら、ジョビンがブラジルの若手を集め、彼らの曲をデオダートが
ストリングス・アレンジをしたインストもののようです。
マルコス・ヴァリやロベルト・メネスカル、バーデン・パウエルらの曲を
取り上げています。
 
 
イメージ 1
 
 
 全体的にイージー・リスニング的な要素が強いのですが、
「Berimbau」のような、ちょっとプリミティヴな土着性の強い音も聴けます。
ストリングスが主体だから、というわけではありませんが、
どれもホント、美しい曲です。もちろんジョビンの書く曲も美しいのですが、
他人の曲を集めたら、ここまで美しいアルバムになりました、といった感じ。
「Neptune's Hep Tune」でのストリングスに導かれ、
中盤から踊るようなピアノが出てくるところなどは素晴らしい!