MAHAVISHNU ORCHESTRA 
「THE LOST TRIDENT SESSIONS」     1973
 
 発掘音源です。(幻の3rdアルバム)
 
 
 
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 1972年にアルバム「火の鳥」をリリースし、ジャズ・ロックのフィールドで
大ブレイクしたマクラフリン(当時は "マクラグリン" と読んだ)が
翌73年6月に3rdアルバムとしてレコーディングしながらお蔵入りとなった作品。
ここでの楽曲はライヴ・アルバム「虚無からの飛翔」(73年8月)で
再現されていました。
 
 手法的にはロックでしょう、でもインプロヴィゼイションとしてはジャズのもの。
1st~2ndではマクラフリンのギターとグッドマンのヴァイオリンの
ユニゾン・プレイに比重を置いてましたが、
この3rdではそれにヤン・ハマーのエレピが加わった三つ巴の
インプロヴィゼイションが魅力です。
 
 本作にはマクラフリン作以外にもハマー作やグッドマン作、レアード作などがあり、
特にグッドマン作の「I Wonder」は3分強の短い楽曲ですが、
ロックぽいギターと速射砲のようなドラムス、
そしてヴァイオリンとムーグのユニゾンなど、
バンドのエネルギーが3分に凝縮されたようなサウンドです。
 
 素晴らしいのはコブハムのドラミングで「Stepping Tones」の
ギター、ヴァイオリン&キーボードの短いテーマの繰り返しのバックで
変化のあるドラミングで盛り上げてくれてます。
まさに「鼓舞するコブハム」ですよ。(笑)