MILES DAVIS  「SEVEN STEPS TO HEAVEN」       1963
 
 これは妙なアルバムです。
ピアノはヴィクター・フェルドマンなのですが、ヴィクターが全曲でピアノを弾いたのに
レコード化されたのは6曲中の3曲のみ。さらにはずされた3曲のうち
2曲はフェルドマン作というから、摩訶不思議...。
 
 
 
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 タイトル曲を含むフェルドマンがはずされた3曲はハービー・ハンコックがピアノ、
ベースにロン・カーター、ドラムスにトニー・ウィリアムズといった鉄壁クァルテットの
初レコーディングというから、まさに歴史的名盤と言えるでしょう。
 
 当然聴くべきモノはハービー、ロン&トニーがバックを務めた
「Seven Steps To Heaven」「So Near So Far」「Joshua」の3曲でしょう。
まったりとレコーディングをこなしたフェルドマン参加のトラックに対して、
当然ながら後者のトラックは覇気に満ちたモノであり、
まさに天才集団の記録とも言えるでしょうか。
トニー・ウィリアムズなんて当時まだ17歳だったんですから。
 
 とは言いながら、フェルドマン参加のバラード「I Fall In Love To Easily」が
ワタシ的にはフェイヴァリット・トラックなのですが...。(笑)