THE PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND  
「KEEP ON MOVING」        1969
 
 2ndアルバムをリリースした後、マイク・ブルームフィールドが抜け、
3rdアルバムからディヴィッド・サンボーンを核としたホーン隊が加わり、
この5作目ではついにオリジナル・メンバーのエルヴィン・ビショップと
マーク・ナフタリンの二人が脱退しちゃいました。
 
 前作「IN MY OWN DREAM」では、
ポール以外のヴォーカルをフィーチャーした曲もいくつかありましたが、
今回のビショップ&ナフタリンの脱退を受けてか、
ポールは再度引き締め(?)リーダーシップを発揮するのでありました。
 
 ギタリストは80年代にニール・ラーセンとラーセン・フェイトン・バンドとして
プチ活躍するバジー・フェイトン、多分19歳くらいの頃だと思います。
 
 
 
 
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 いきなりマーチング・バンドのような音で始まる「Love March」、
この明るさは何だ!?と面食らっちゃいますが、
続く「No Amount Of Loving」はちょっぴりファンキーでカッコいい曲でした。
バジーのギターも粗削りだけどハツラツとしていて気持ちいいですね。
全体的にバジーのギターは歴代のギタリストほどフィーチャーされてないのですが、
彼のヴォーカルは「All In A Day」「Buddy's Advice」の2曲で聴かれ、
後者はバジーの作でもあり、ホーン隊が大活躍するアップテンポのナンバーで、
自身のギターの出番が無いのがちょっと残念?
 
 さてワタシ的に一番好きなのがスローなマイナー・ブルーズ「Losing Hand」です。
ハーモニカのソロも素晴らしいし、サンボーン率いるホーン隊もいい仕事してます。
同じくスロー・バラードのタイトル曲「Keep On Moving」では
逆にホーン隊が控えめでポールのヴォーカルがじっくりと堪能できる名曲です。