ERIC CLAPTON  「PILGRIM」         1998
 
 たしか、久々のオリジナル・アルバム、という作品ではなかったでしょうか。
「PILGRIM」には「巡礼者」という意味の他に「放浪者」という意味もあるようです。
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 途中、「アンプラグド」やブルーズ・アルバム「フロム・ザ・クレイドル」で
ギター・ファンを大いに喜ばせてくれたECでしたが、
本作の1曲目「My Mother's Eyes」を聴いた時に、
「このドラムは何だ!?」と、耳を疑ったものでした。
打ち込み風のスカスカな音...
でもその間を縫うようにして挿入されたスライド・ギター、これが効いてまんねん。
 
 自身の苦しい体験から来る内省的な曲もいくつかあるようですが、
シンガーとして大成しつつあるECの唄いっぷりは、どれも見事!
それだけにECの新作に "ギタリストEC" を体感したかった...
というのがギター・ファンの率直な感想ではなかったでしょうか。
それにしてもカーティス・メイフィールド風のヴォーカル・スタイルは余分だった?
 
 さすが、「Going Down Slow」や「Sick & Tired」あたりのブルーズを聴くと
ちょっと安心。でもバリバリ弾いてるわけじゃぁないんだよね。
ワタシ的にはこの2曲のストリングスは余分かな?と思ったりしますが...。
全体的に、余分なディティールが耳につく作品ではなかったでしょうか。