BRIAN WILSON  「IMAGINATION」     1998
 
 『NOW HE IS BACK!
永遠の輝きを知っているから・・・
天才ブライアン・ウィルソン完全復活盤!
ビーチ・ボーイズのカヴァー2曲を含むジャイアント・レコード移籍第一弾!』
 
 
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 ビーチ・ボーイズでの作品は数々あるけど、
ブライアン自身のソロとしては、88年の「BRIAN WILSON」以来の2枚目、
というのがちょっと意外でした。
共同プロデューサーとして、ジョー・トーマスの名前が見られますが、
このヒト、カントリー系やAOR、ポップ系を得意とし、
本作でもエディ・ベイヤーズ(ds)、ブレント・ローワン(g)、
ラリー・フランクリン(fiddle)といったナッシュヴィル系のセッション・メンらを
起用してるところも面白いです。
 
 さて、タイトル・チューンとも言える1曲目の「Your Imagination」から
気分は "SUMMER of 60's" てな感じ。
キャロル・ベイヤー・セイガーとの共作「She Says That She Needs Me」は
とにかく甘~いバラードで、自身のコーラスも美しく、けっこうお気に入りの曲です。
 
 ビーチ・ボーイズ時代のセルフ・カヴァーも2曲収録されており、
「Keep An Eye On Summer」「Left Him Run Wild」共に
あれから30数年後の大人のビーチ・ボーイズといった感じで、
熟成された芳醇な味わいを楽しめます。
 
 おっと、これを忘れちゃいけない!
ちょっとマイナーなバラード「Cry」、
美し過ぎるハーモニー、ブルージーなトーンのギター、
これは聴いてて泣けますねぇ...。
 ヴォーカルやハーモニーに対するピュアな姿勢はちっとも変ってないんだなぁ、
と実感させられるアルバムでした。