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V.A. 「MORRIS ON」 1972

『元フェアポート・コンヴェンションの面々が集結。
シャーリー・コリンズもゲストに迎えて繰り広げる英国伝統の音楽絵巻。』

 まるで仮装大会のような出で立ちのジャケ写真、
フェアポートを脱退しスティーライ・スパンを率いるアシュリィ・ハッチングスに
リチャード・トンプスン、ジョン・カークパトリックの3人が中心となり、
ディヴ・マタックスとバリー・ドランスフィールドを加え、
古くから伝わる「モリス・ダンス」のアルバムを作った、というわけです。
収穫祈願のモリス・ダンスは時代と共に衰退しつつありましたが、
本作がきっかけで復活の兆しを見せた、ということらしいです。

 もちろんトラッドのダンス・ミュージックをアップデイトしたサウンドですが、
モリス・チームでコンサーティーナ(アコーディオン)を弾いているジョン・カークパトリックの
参加が躍動感を与えています。

 奥方でもあるシャーリー・ハッチングス(シャーリー・コリンズ)も2曲で唄っており、
祭りのテーマ曲のような「Staines Morris」では「みんな祭りに来て踊ろう!」と
呼びかけているようです。

 発起人でもあるアシュリィは以降もモリス・オンを研究し続け、
モリス・オンのアルバムも数種残しているようです。