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OTIS RUSH 「BLUES LIVE !」       1975 

 よく「無人島へ持って行くアルバム」とかっていう例えがありますが、
「電気も通ってない無人島で、どうやってレコード聴くんだよぉ!」的な
非現実的な発想ではなく、誰もがいづれ訪れる死期に際して
「棺おけに入れて欲しいアルバム」・・・これも棺おけと共に燃やされてしまう、
「あの世に持って行くアルバム」・・・持って行くというだけの満足感でしかなく、
実際、あの世で聴けるわけでなし。
それでは「葬儀で流して欲しいアルバム」とか
「死期が近づいた時に枕元で聴きたいアルバム」とか、いろんなこじつけを考えますが、
ここは素直に「あの世へ持って行くアルバム」ということで...。(笑)

 なお、アルバム・タイトルの前の番号は好きな順番とか、優先順位とかは関係なく、
ランダムに載せて行きたいと思います。


『燃えたオーティス!
幻の左手が歌った!
溢れ出るばかりの歌ごころ、やっぱりサスガだ!』

 オーティス・ラッシュを知ったのはブルーズブレイカーズの「All Your Love」でした。
彼のスタジオ盤にも多くの名盤があるわけですが、
第3回ブルーズ・フェスティヴァルの本盤はヴォーカルにすごく表情があり、気に入ってます。
なんせ当時は空前の「ブルーズ・ブーム」でしたからね。
東京で学生生活をしてたので、コンサートにも行ったし、
買ったLPはいまでも大事にしていますよ。

 さて、ブルーズブレイカーズで知った「All Your Love」、
さすがラッシュのはエモーショナルなヴォーカルとギター、
このマイナー・ブルーズはホント、大好きでした。
彼のチョーキングとビブラートは独特ですね。

 地味な構成で、地味なバッキングで、彼の魅力が一番出ているのは
やはりB-1「Gambler's Blues」でしょう。
彼の迫力のあるヴォーカルと、スロー・ブルーズならではのギター・フレーズが、
地味づくしの演奏に華を添えてます。
ただ、ブレイクの部分がガタガタですが、これも帳消し?
B.B.とはまた違った迫力に圧倒されます。

 右利き用のギター(エピフォンのセミアコ)をそのまんま左利きで構える...
もちろん細い弦が上にあります。(右利きは太弦が上)
当然、コードの押さえ方も独自の方法です。
今ではこのような左利きも多いのですが、さすが空いた口が塞がりませんでした。(笑)

 さて次回の「あの世アルバム」は久保田麻琴の「ハワイ・チャンプルー」を
予定しています。