『トピック・レコード70周年記念~秘蔵の名盤・貴重録音をCD復刻。
イギリスの伝統復興運動の中心にいた大物イワン・マッコールが
1956年に残した伝統バラッドの集大成アルバム!』
ブリティッシュ・フォーク&トラッド界の重鎮といっても過言ではありません。
一般のポップス・ファンには馴染みがないかも知れませんが、
ロバータ・フラックの大ヒット曲「愛は面影の中に」
(原題は「The First Time Ever I Saw Your Face」)の作者であり、
ポーグスの持ち歌「ダーティ・オールド・タウン」の作者でもあり、
ついでにポーグスの「ニューヨークの夢」でシェイン・マクゴワンとデュエットしたのは
娘のカースティ・マッコール...。
しかし、「The First Time...」は、どの段階であんな醜いメロディになっちゃったんだろう!?
後世のポップ・シンガーのカヴァー・ヴァージョンはほとんど同名異曲といってもいいほどに
メロディが替わっちゃってます。
ロバータ・フラックなんぞのカヴァーしか聴いたことがないヒトはぜひオリジナルを。
といっても、なかなかないので、まずはペンタングルのインストか、バート・ヤンシュあたりを。
そうすれば、この曲が時代を経て、いかに改悪されたかを確認できるはずです。
さて、ここで言う「バラッド」とは「物語り唄」のことで、
19世紀にフランシス・ジェィムズ・チャイルド というバラッド研究家が収集した
バラッドが305種あると言われ、それらのいくつかを唄ったアルバムです。
一般的にはそのような唄を伝承してきたヒトを「ソース(源)・シンガー」といい、
60年代以降に活躍した「リヴァイヴァリスト」と区分しています。
要は、後世の英国フォークのお手本となったのが、このイワン・マッコールらでした。
すべて無伴奏で唄われており、フェアポートやバート・ヤンシュなどが
レパートリーにしている唄もいくつかあるようです。
2CD+ブックレット(英文64ページ)で\2415也!
トピックさん、やってくれましたねぇ。
もちろん初CD化です。