原題はどういう意味なのでしょうか?
直訳すれば「功績はオレを失望させない」?
邦題はズバリ「アメイジング!」
4作目にして初めて日本デビュー...!?
前作「DIXIE CHICKEN」をもって金欠のため活動休止してたフィートが
個々のセッション・ワークで得たギャラを持ち寄って(かどうかわかりませんが)
活動再開、リリースされたのがこの「アメイジング!」でした。
この頃にはすでにローウェル・ジョージのプロデューサーとしての才能が開花、
他のアーティストたちからも大きく評価され、引く手あまただったようです。
そんなこんなでローウェルの関わり具合が手薄になり、
逆にピル・ペインやポール・バレールらが存在感を増した、という説が一般的ですが、
どっこい、それもローウェルのアレンジ&プロデュース能力がもたらしたもので、
個々のメンバーのベクトルというかバランスが良い方向へ作用した、
とワタシは考えてます。これもひとえにローウェルの手腕でしょう。
たしかにビル作「Oh Atlanta」~ポール作「Skin It Back」あたりを聴くと
ビル・ペインのピアノの跳ね方が尋常ではない?
「Skin It Back」のソウル・フィーリングも
これもローウェルのモチヴェーションの与え方が素晴らしいのですよ、きっと。
世の管理職はローウェルを見習いたまえ!
「Spanish Moon」のみ、ヴァン・ダイク・パークスがプロデュースしてますが、
ホーンを含んだこのファンキーなフィーリング...
ちょっとローウェルが霞んじゃって残念です。
本作リリース後、次作「THE LAST RECORD ALBUM」までの間に
全米ツァー、ヨーロッパ・ツァーを成功させ、一気に知名度もアップ。
この時期のライヴ音源がないか、ビル・グレアムのコレクションを覗いてみたけど
残念ながらありませんでした。