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CLIFFORD BROWN & MAX ROACH 「AT BASIN STREET」 1956

 本作は1956年2月16日の録音で、ワタシが生まれた10日ほど前の記録です。

 時系列的には、ダイナ・ワシントン~サラ・ヴォーン~ヘレン・メリルの唄伴を経て
「WITH STRINGS」~「STUDY IN BROWN」を残し、56年に入ってから
ハロルド・ランドからソニー・ロリンズにテナー・サックスがバトンタッチした頃です。

 「What Is This Thing Called Love」での "アサヒ・スーパー・ドライ" のような
キレとコクのブラウニーのソロ、そして後半のブラウニーとロリンズの掛け合い、
これは熱い!!!!

 続く映画音楽の「慕情」も、3拍子のテーマに続いて、この曲をこのテンポでやるか!?
的な驚き...ブラウニーは当然スピード感とメロディアスな要素を両立させてるし、
ロリンズもバリバリ吹きまくってるし、エンディングのアンサンブルもかなりスリリング!

 そしてスタンダード3連発の締めくくり「I'll Remember April」、
いつものことながらブラウニーのタイム・キープ、
そして逆にロリンズのビートを妙にずらすノリがまた素晴らしく、
ローチのドラム・ソロの後の両者の掛け合いはまさにスリリング。
思わず、同時期のマイルス・クインテットでのマイルス&コルトレーンと比べちゃいますよ。(笑)