新曲４曲、再録３曲を含むベスト盤です。
２１世紀に入ってからはＡＭＡやＣＭＡなどの常連となり、
もはやカントリー界のビッグ・アーティストとなりましたが、
そんなケニー・チェズニーの大ブレイク以前の９０年代のベスト盤です。
若い世代にしては珍しく正統派なシンガーですが、
やっぱりこの時期はまだ青臭いところもありますね。
唄はそこそこ上手いし、ルックスも良し。
未来の大器の片鱗を覗わせています。
ワタシ的には男性カントリー・シンガーを聴く時に、
ロック調のミディアム・テンポの曲よりも、バラード･タイプや
ワルツ調のスロー・テンポの曲を唄いこなせるかどうか、
という点にバロメーターを設定しています。
（これは単に自分がスロー・テンポの曲が好きというだけですが・笑）
そういった意味では９０年代のケニーは「Me And You」や
「You Had Me From Hello」のようなスロー･バラードもソツなく唄いこなしており、
ワタシの好きなタイプのシンガーではあります。
ただ、もうちょっと低音域にハリがあればベターなのですが．．．。
印象としては大人しい目のシンガーなので「Baptism」でのランディ・トラヴィスのような
ワイルド派とのデュエットはメリハリがあっていいかも。