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DEEP PURPLE 「LAST CONCERT IN JAPAN」     1975

 1975年の日本ツアーの武道館でのライヴです。
邦題はたしか「紫の燃焼」、我々は「紫の不完全燃焼」と呼んでました。(笑)

 もちろんパープルはオンタイムですが、それもギラン&ブラックモアの時代。
面子がディヴィッド・カヴァーデイル(vo)、トミー・ボーリン(g)、グレン・ヒューズ(b)に
替ってしまったパープル、ハーモニーなどを駆使して、よりアンサンブルを強化した、
と、当時は思ってましたが、翌76年にはトミー・ボーリンがドラッグ渦で死去、
このライヴは77年にLPでリリースされたものの
「THIS ALBUM IS DEDICATED TO TOMMY BOLIN」とされ、
日本でしか発売されなかったとか。

 リッチー・ブラックモアに憧れてストラトを買ったギター小僧も多いはず。
ワタシもストラトを手にしたのはリッチーとロリー・ギャラガーの影響でした。
さて、後任のギタリスト、トミー・ボーリンは?といえば、
クスリでヘロヘロ、ギター・プレイもままならず、スライド・プレイで誤魔化した、
という説もあるくらい...。
そんなこともあってか、やたらドラムスとキーボードの音がデカイLPでした。
デヴィカヴァのヴォーカルもメチャクチャ粗いし、
グレン・ヒューズに至っては二日酔いで「Highway Star」もロクにハモレなかった、
おまけにトミー・ボーリンのギターも最悪!というから、ザケンナヨ! って感じですよ。(笑)
ホント、聴いてて笑っちゃいますよね。金返せ! てな感じ。
でもギランとは違った雄々しさを感じさせるカヴァのヴォーカルは好きでした。
(あくまでもスタジオ盤のみ・笑)
しかし、ライヴでの曲間の「ドモアリガト!ア~オ!ア~オ!」は虚しいばかり。

 たしかに、こんなライヴ盤を日本から発信したら日本の恥だぁ!と
当時は思ってましたが、今聴いてもやっぱりヒドイね。(笑)
こんな状態でも、義理で「Smoke On The Water」や「Highway Star」をやってくれたから
日本のファンを騙せたのでしょう。

 と、まぁ悪口ばかり書いたけど、まだまだ外タレ・コンサートに飢えてた日本のファンには
満足したヒトも多かったのでは?

 さて次回の「70’s」はCAROL KINGの「TAPESTRY」を予定しています。