年が明けてすぐに旧式PCが不調、とりあえず、今、俄かに復活しましたが、
これがまたホンモノかどうか?
春には新調の予定です。
それまで、騙し騙し使うことにします。(笑)
本作は女性の愛というテーマを女性シンガーをゲストに迎えレコーディングされた作品です。
ボニー・レイット、ジョニ・ミッチェル、ザ・コアーズ、シニード・オコーナー、
メアリー・チェイピン・カーペンター、ジョーン・オズボーン、ダイアナ・クラール他、
そして日本からは矢野顕子さん、という豪華ゲストです。
ジョニ・ミッチェルと矢野さんを除いては、基本的にはトラッドをベースにしたものです。
各々が一家言を持つシンガーばかりで、チーフタンズの面々もシンガーの魅力を
最大限に引き出すべく、少々控えめにも聴こえるバッキングです。
トラッドですから当然、唄の内容には物語性があるわけで、
愛する人を戦場へ送り出す女性とか、愛する人を失ってしまった女性などの気持ちを
みなさん心を込めて唄ってくれています。どれも甲乙つけがたい出来上がりだと思いますよ。
特にジョニや矢野さん、そしてザ・コアーズなどは彼女ら本来の個性満載で
素晴らしいですよ。
さて、矢野さんの「Sake In The Jar」、
彼女のデビュー・アルバム「JAPANESE GIRL」の "AMERICAN SIDE" "日本面" の
両方に収録されていた青森市ねぶた祭りをモチーフにした曲で、
チーフタンズのパディ・モローニの曲と繋げられており、
言うなれば、ジャパニーズ・トラッドとアイリッシュ・トラッドの合体ともいえる曲で
両者の懐の深さを思い知らされるテイクです。
本作をレコーディングするにあたって、実現しなかったシンガーとして
アリサ・フランクリンとシェリル・クロゥの名前が挙がってますが、
アリサあたりは是非聴いてみたかったですね。
ワタシ的にはカサンドラ・ウィルスンなども加えて欲しかった...。
ダンス・チューン風の曲を除いては、しっとり聴かせる曲ばかりで、
ホント素晴らしい企画だと思いますよ。
ダイアナ・クラールの「Danny Boy」のヴォーカルと、モローニのティン・ホイッスル、
そしてラッセル・マローンのギター、この3者のコンビネーションは素晴らしい!
それにしても国内盤のくせして、原詩も訳詞も載せないなんてズルイ!
特にゲール語で唄われた唄なんか、ぜんぜん内容わかりません。(笑)