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NORAH JONES 「THE FALL」     2009

『カラフル&ナチュラルな最新作
プロデューサーにジャクワイア・キングを迎え、新たなバンド・メンバーと完成。
ライアン・アダムス、ジェシー・ハリス、ウィル・シェフ(オッカーヴィル・リヴァー)等と
共作した多彩な楽曲と、美しく力強いサウンドで今の自分を表現した第4作!』

 トム・ウェイツのファンであることを自ら公言し、そのトムと付き合いのあるギタリスト、
マーク・リボーが参加してると聞きゃ、これは聴かない手はないっしょ!的なノリで、
頂いたサンプル盤を何度も聴きました。

 トム・ウェイツのようなサウンドをめざしたわけでは決してなく、
そこに存在するマーク・リボーのギターはオーソドックスで控えめな音でした。
ま、こんなプレイもできるんだな、ってところで...。
(ホントはね、ハズシに期待してたんだけど・笑)

 髪型やサウンドは替ってもノラの本質は変わってないということに
安心すると同時に、「もっと変わってみたらどう?」という気持ちも。
「軽いノリのイルカ」という、上から読んでも下から読んでも...てのがあったけど、
「Chasing Pirates」のような軽いノリは正直、戸惑っちゃいますよ。
逆に「Light As A Feather」のような翳りのある唄はどこか安心しちゃう?

 余計な音が入ってないトリオ編成の「Waiting」、ノラの刻むギター、
そしてグロッケンスピール(鉄琴)、このシンプルな編成が一番良かったなぁ。
あと「Stuck」のちょっと凝ったメロディ・ラインも結構気に入ってます。

 今回、あえてバンドを一新し、プロデューサーも新たにしたノラ、
そういえばノラっていうとピアノに向かって唄う、というイメージだったのが、
本作では自身のギターも含有率高し...。
サウンド面でもジャジーなテイストがかなり薄れ、ポップな方向へ、
これがノラのやりたかった音楽だとしたら、大歓迎ですよ。
(BLUENOTEのレーベル・コンセプトに見合うかどうかは別として)