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JONNY LANG 「WANDER THIS WORLD」     1998

 前作(デビュー作)が15歳、本作が17歳...。
この声はとても17歳とは思えない! 
過去にも早熟ギタリストはたくさんいました。
テリー・リードやシュギー・オーティス、ミック・テイラー、ロリー・ギャラガー...
彼らの魅力は早熟にして粗削りなところではなかったでしょうか?
ところがこのジョニー君、粗削りどころか、すでに熟成されてる感じ。

 全体的な印象としてはブルーズ色がちょっと薄まり、ソウル&ファンキーなものまで
繰り広げるジョニー君。ギターもなかなかだけど、この搾り出すような野太い声、
ギターのトーンは昔と違っていろんな音が加工できるけど、この声は天性のもののはず。

 ブルージーなナンバーの「Angel Of Mercy」、決して音数の多いギターではないけど、
テレキャスのシンラインから紡ぎ出されるサウンドは頼もしい限りですよ。

 カヴァーものではルーサー・アリスンの「Cherry Red Wine」、
第2のロバート・クレイと言われたジョー・ルイス・ウォーカーの「If This Is Love」、
やっぱりブルーズ・ナンバーに期待が集まるのは当然で、
マイナー・ブルーズの「Cherry Red Wine」ではオーティス・ラッシュも真っ青の
唄とエモーショナルなギター炸裂!
また「If This Is Love」はアコースティックなサウンドをバックに吠える吠える!

 ホント、末恐ろしいシンガーです。