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SARAH McLACHLAN 「AFTERGLOW」     2003

 このカナディアン・シンガー・ソングライターの7作目にあたるアルバムです。

 何て言うんだろう、バックがでしゃばらないというか、
あくまでもサラにスポットが当たってる、て感じの作品です。
バックの演奏もシンプルだし、ましてやサラの唄い方もエモーショナルなところがなく、
それでいて、裏声への切り換えなど、さりげなく変化をつけてるところがニクイ!

 「Drifting」では、栄光を手にした人たちへの奢りを自身への戒めとして唄い綴っており、
アルバム全体も自身、もしくは周りの人々を唄ったものと思われます。
どこか暗さや重さを感じずにはいられません。
ボートラの「Fallen」のライヴ・ヴァージョンなどはピアノ弾き語りソロのため、
余計な装飾音がない分、なおさら重さを感じます。

 メロディやリズム、唄い方に自分の感情を移行するといったことがないため、
どこか一本調子になりがちですが、そこは歌詞もしくは訳詞から彼女の気持ちを
汲み取るしかないでしょう。そういった部分ではちょっと損をしてるような気もしますが。