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BOB MARLEY AND THE WAILERS 「LIVE!」     1975

『ライヴ・アルバム数ある中で、
これほど人の心をうつものは皆無であろう。
熱狂の英国ツアー・ライヴ!!』

 たしかこの前の年あたりにエリック・クラプトンがアルバム「461」で
ボブ・マーリーの「I Shot The Sheriff」を取り上げたんですよね。
それが導火線となってジャマイカのレゲェがブームになったのでした。
クラプトンのおかげで(と言っても過言ではないでしょう)ワールド・ワイドに
その存在を認知された。まさに「渦中の人」のライヴ・アルバムでした。

 当時、レゲェという音楽はもっと暑苦しいものだと思ってましたが、
なかなか心地良いリズムとは裏腹に、第三世界の貧しい人たちを勇気付ける唄だ、
と知ったときには、けっこう好きになってたりしちゃいました。

 知名度の高さでは「I Shot The Sheriff」と人気を二分する「No Woman, No Cry」、
この曲の "Everything's gonna be alright" にはたくさんの人が
勇気付けられたことでしょう。
「元気出しなよ!」と唄う「Lively Up Yourself」も同様です。

 さて、ECのおかげで一躍有名になった「I Shot The Sheriff」、
さすが本家本元、ECとは育った境遇も違うためか、凄まじさを感じます。
ECもボブ・マーリーのスタイルをかなり真似てますが、
さすがにこの神がかった迫力までは表現できませんでした。

 ラストの「Get Up, Stand Up」、文字通り「権利を獲得するために立ち上がろう!」
とオーディエンスを煽る迫力たるや、もはや感動的ですらあります。

 さて次回の「70’s」はクライマックス・ブルーズ・バンドの
「センス・オブ・ディレクション」(1974)を予定しています。