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CALENNIG 「DYDDIAU GWYNION IONAWR : SNOWY DAYS OF JANUARY」     1985

 「1月の雪の日に」というアルバム・タイトル、邦題は「ウェールズの雪」でした。
ていうか、日本でもなんと89年に国内盤で紹介されてたのです。

 小川彰さんの解説によりますと、
このカレンニグはミック・テムズとパット・スミスという男女により1978年に結成され、
(それ以前も4年間ほど二人は他のグループで一緒に活動してた)
南ウェールズの炭坑の隆盛と崩壊、その狭間で生活する人々を描いたトラッドを
ケルティックな音楽に乗せウェールズ語で唄っています。

 二人が使用する楽器はメロディオン(鍵盤ハーモニカのようなもの?)、
コンサティーナ(ボタン式アコーディオン)、ハーモニウム(足踏み式オルガン)などで、
今回はドラマーとベーシストをゲストに迎えているようです。

 一番の聴きモノは「History And Prophecy(歴史と予言)」でしょう。
彼らの音楽活動のバック・グラウンドとして存在する "炭坑" の閉鎖を唄ったものです。

 ダンス・チューンの「Polca Aberdar Rhif 2 / Ymdaith Gwyr Penllyn」に
クレジットされてる "Spoon" という楽器、曲を聴いて納得!
食べる時に使うスプーンでした。曲げる芸当も一時流行りましたが、
複数のスプーンを叩くことによって細かなリズムをとるようです。

 この二人の歌を聴いてると、なぜかディヴ・スウォーブリックとジャッキー・マクシーを
想像しちゃいました。(笑)