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NICK DRAKE 「BRYTER LAYTER」     1970

 アルバム3枚を残してこの世を去ってしまったニック・ドレイク、
彼の2ndアルバムです。

 靴を脱ぎ揃えたジャケ写真、生前は抗鬱剤を常用してたらしいのですが、
その割には3作の中では明るさが見え隠れする作品です。
「One Of These Things First」や、ブラスやリチャード・トンプスンのギターなどを
フィーチャーした「Hazey Jane 供廚△燭蠅鯆阿と、ポップな印象を受けますが、
それとは裏腹に彼の歌声にどこか痛々しさを感じてしまいます。

 ストリングスを配した曲もいくつかあり、「Hazey Jane 機廚覆匹蓮
彼のアコギと唄声にストリングスが被さり、その合間を縫うようにして叩かれる
ディヴ・マタックスのドラムスがまたいい味を出してます。

 変わり種はジャジーなアレンジを施された「Poor Boy」でしょう。
ちょっとスワンピーでミスマッチ風な女性コーラスも印象的です。
全体的にポップな感じに振ったのがプロデューサーのジョー・ボイドの仕業だとすれば、
1stの「FIVE LEAVES LEFT」のセールスが不振に終わったことによる方向転換とも
捉えられますが、どうなんでしょうか?アルバム・タイトルの「BRYTER LAYTER」は
どう訳せば良いのかわかりませんが、「BRIGHTER LATER(いつか、もっと輝くぞ!)」
という語呂合せだとすれば、意味のある方向転換かも知れませんが...。

 さて次回の「70’s」は同じくニック・ドレイクの「ピンク・ムーン」(1971)を予定しています。