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JONI MITCHELL 「CLOUDS」     1969

 ジョニの2作目です。

 初期のジョニはすでに "コード進行" といったものにこだわらない独自のスタイルを
確立しています。
もちろんオーソドックスで予測可能なコード進行の「That Song About The Midway」や
「The Gallery」、「Both Sides, Now」なども素晴らしいですが
まったく予測不能なコード進行の「Roses Blue」、「Songs To Aging Children Come」
など、後のジャジー路線を示唆するかのような曲もあり、発展途上ではありますが、
けっこう好きな作品です。

 本作に収録されてる曲はいろんなミュージシャンにカヴァーされています。
「Both Sides, Now」はジュディ・コリンズやフェアポート・コンヴェンション、
フェアポートは他にも「Chelsea Morning」と「I Don't Know Where I Stand」を
カヴァーしており、後の楽曲もいくつかカヴァーしています。

 基本的にはジョニのアコギでの弾き語りで、クレディットにはスティーヴン・スティルスの
名もありますが、それほどの存在感はありません。というか、ジョニのオーヴァーダビングと
言われてもまったくわからないでしょう。

 ワタシにとってジョニは "予測不能" なコード進行を構築した最初の女性シンガー、
といった位置付けでした。