ジョニの2作目です。
初期のジョニはすでに "コード進行" といったものにこだわらない独自のスタイルを
確立しています。
もちろんオーソドックスで予測可能なコード進行の「That Song About The Midway」や
「The Gallery」、「Both Sides, Now」なども素晴らしいですが
まったく予測不能なコード進行の「Roses Blue」、「Songs To Aging Children Come」
など、後のジャジー路線を示唆するかのような曲もあり、発展途上ではありますが、
けっこう好きな作品です。
本作に収録されてる曲はいろんなミュージシャンにカヴァーされています。
「Both Sides, Now」はジュディ・コリンズやフェアポート・コンヴェンション、
フェアポートは他にも「Chelsea Morning」と「I Don't Know Where I Stand」を
カヴァーしており、後の楽曲もいくつかカヴァーしています。
基本的にはジョニのアコギでの弾き語りで、クレディットにはスティーヴン・スティルスの
名もありますが、それほどの存在感はありません。というか、ジョニのオーヴァーダビングと
言われてもまったくわからないでしょう。
ワタシにとってジョニは "予測不能" なコード進行を構築した最初の女性シンガー、
といった位置付けでした。